MLBのスター達が“別格”と認めた大谷翔平「こんな存在を見られるのは、一生に一度きり」
2021年のミッドサマー・クラシックで史上初めて投手と打者の両方でオールスターに選ばれた大谷 【Photo by Alex Trautwig/Getty Images】
2021年ミッドサマー・クラシック(真夏の祭典。オールスターゲームの別称)の選手選考には、2種類の投票者がいた。先発メンバーを選ぶファンと、投手陣と控え野手を選ぶMLB選手だ。
ファン投票で、大谷はアメリカン・リーグ指名打者枠でダントツの1位だった。数字がほかの選手と比べてあまりにも飛び抜けていることにも驚きはなかった。ファン投票は世界のどこからでも可能なので、当然、大谷は日本全体から票を集めることになる。
投手側のほうは、選手同士なのでその目は少し厳しいものだ。統計的にいうと、大谷は先発投手の5人枠が確約されるほどではなく、特にヤンキー・スタジアムでの自滅直後だったのでなおのことだった。それでも、選手たちは投手としての活躍も認めており、7月4日に結果が発表されると、トップ5人の投手の一人として選出されていた。
オールスター休暇の時点で、大谷は打率.279の33本塁打、70打点と12盗塁を記録していた。OPSに至っては1.062に達していた。本塁打数は首位で、OPSでもトロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.(1.089)と接戦の2位だった。
投手としては、4勝1敗で防御率3・49を記録していた。13試合の先発登板で67イニングを投げ、奪三振87 を数えた。加えていえば、大谷の試合出場数は驚異的で、エンゼルスがこなした90試合中85試合に出場していた。
7月12日、オールスター戦前日のこの日、メディア向けのイベントがデンバーのクアーズ・フィールドで行われた。
野球界の最大のスターが一堂に会し、屋外プラザで2列の座席に並んだが、質問は大谷関連に集中した。全世界でも最高の野球選手の一団が、何のためらいもなく大谷を別格であると認めたのだ。
「あの打席での活躍とマウンドでの結果を見れば、誰にでもわかるだろ」
そう話すのは、ロサンゼルス・ドジャースのジャスティン・ターナー三塁手である。
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