大谷翔平を解放した“科学的根拠”による体づくり「貴重な意見、貴重なデータ、貴重な指導が…」
ドライブラインから提供されたデータは、その後の大谷にとって役立つ情報の宝庫だったという 【Photo by Ronald Martinez/Getty Images】
「あそこにいくのは、いい案だと思いました」
数カ月後に本人が語っている。
「第三者から意見をもらうのは、邪魔にはならないですから。そして、あそこには貴重な意見があり、貴重なデータがあり、貴重な指導が受けられました。得られたものは大きかったかなと思います」
ドライブラインから提供されたデータにより、大谷は自身の疲労レベルを正確に把握し、冬のトレーニングに役立てたのみならず、シーズン中にどれくらい休養をとる必要があるのかも理解した。
いうならば、最初の3シーズンはぶっつけ本番で実験をしているようなものだった。登板の前後1日はオフにして、ブルペンで投球練習をする日は打撃練習を免除することもあった。
大谷自身は、練習も試合ももっとできると言い続けていた。メジャーリーグの1カ月目からずっとそう訴え続けていたのだ。だが、大谷はエンゼルスが決めた制限に従っていた。自分の主張を裏付けるデータがなかったからだ。そこの足りない部分を提供してくれたのが、ドライブラインだった。
「これで、われわれは本当にショウヘイが疲れているときと疲れていないときのことを、正確に理解できるデータが揃った」
大谷がドライブラインに入門したのちに、バレロがこう語った。
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