井上尚弥、さらなる高みへ ドラマ・イン・サイタマ2編

「想定以上の見えないパンチ」聖地で井上尚弥と対戦…モロニーが語る“モンスター”の強さとドネア戦予想

杉浦大介
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2020年11月、ボクシングの聖地MGMグランドガーデンで対戦した井上(右)とモロニー(左) 【Photo by Mikey Williams/Top Rank Inc via Getty Images】

 “モンスター”の強さはどこにあったのかーーー。 

 2020年10月、バンタム級の世界ランカー、ジェーソン・モロニー(オーストラリア)はラスベガスのMGMグランドガーデンでWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)に挑み、7回KO負けを喫した。勇敢に立ち向かったモロニーだったが、6、7回に2度のダウンを奪われる完敗だった。

 ただ、以降も世界王者の夢を諦めないモロニーは23勝(18KO)2敗という戦績を積み上げ、通算3度目の世界タイトル挑戦に手が届く位置にまで浮上している。6月5日、母国での重要な試合を控えた世界ランカーに、井上との戦いを改めて振り返ってもらった。あの日、聖地ラスベガスのリングでモロニーは何を見たのか。そして、世界最高級のボクサーとの戦いから何を学んだのか。

スピードに裏打ちされた爆発力

――ラスベガスで行った井上戦を振り返り、何を真っ先に思い出しますか?

ジェーソン・モロニー(以下、JM): 井上がとてつもないボクサーだったということです。パウンド・フォー・パウンドでも世界でトップ2、3のボクサーでしょうし、実際にリング上で対峙し、それだけの力を感じました。もちろん井上の強さはあの試合前からわかっていたつもりでしたが、“最高の相手と戦いたい”という思いから対戦を承諾したのです。蓋を開けてみれば、自身の距離に持ち込むのが難しかったですし、事前に定めたプラン通りに戦えませんでした。試合を終始コントロールした上で、私に初めてのKO負けを味合わせたのですから、彼は本当にすごい選手です。

――試合直後、井上のどこが印象的だったかを聞いた際、あなたは「スピード」と述べたのが記憶に残っています。その印象は変わりませんか。
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著者プロフィール

杉浦大介

東京都生まれ。日本で大学卒業と同時に渡米し、ニューヨークでフリーライターに。現在はボクシング、MLB、NBA、NFLなどを題材に執筆活動中。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボール・マガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞・電子版』など、雑誌やホームページに寄稿している。2014年10月20日に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)を上梓。Twitterは(http://twitter.com/daisukesugiura)

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