より芯に当てやすくなった最新シリーズ!ダンロップ「ゼクシオ12」シリーズ

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クラブフィッターの小倉勇人さんに、発売以来注目を集める「ゼクシオ12」シリーズをまとめて試打してもらい、クラブの特徴や試打した感想を語っていただきました。

ゼクシオについて

ゼクシオは常に売れ続けているブランドです。

一言でいえば、トータルで高い性能が特徴。ミスの強さ、飛距離、球の上がりやすさ、ゴルフクラブに求められるものが、バランスよく詰め込まれているのがゼクシオだと思います。

12代目のゼクシオは2ライン

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今回のゼクシオは、ゼクシオ12と共にゼクシオエックスというラインが同時に発売されています。エックスの方が少し重量を重くして、若い人やパワーに自信のある人に向けたモデルになっています。

ゼクシオ12 ドライバーの特徴

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ゼクシオ12ドライバーは、今回また新たなテクノロジーをたくさん搭載しています。

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1つ目はクラウン上の突起です。アクティブウイングと呼ばれるもので、スイング中に空気抵抗をコントロールして、ミート率を高めようという技術です。

ダウンスイングのときに遠心力がかかると、ヘッドは空気の抵抗によってブレてしまうので、必要以上のトゥダウンを抑えてしっかりミート率を高めようというテクノロジーになっています。

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また、スリクソンのZXシリーズにも使用されているリバウンドフレームが使われています。

これはたわむフェース面をしっかり硬い部分で溶接しつつ、さらに少し後ろにたわむ部分を作ってたわみをコントロールし、一番後ろのヘッド部分でしっかり硬い部分を作って、たわんだエネルギーをしっかり受け止めてボール初速に変換する技術です。

これによって非常にボール初速を高めやすくなっています。

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グリップエンドには10gのエラストマーブッシュという素材が入っています。

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ヘッド重量はアベレージ向けにしては重い199gの重量になっています。クラブの真ん中にある部分の重量を、ヘッドとグリップエンドの両サイドに振ることでよりヘッドスピードを高めやすくなるテクノロジーも搭載されています。

199gの重量は結構重いので、バランス的にも実は少し前のクラブを使っている人からすると重すぎると思うくらいのヘッドバランスが出ていますが、実際振ってみると全然ヘッドが重い感じにはならないです。振り心地までゼクシオブランドが追求していると感じます。

ゼクシオ12フェアウェイウッドの特徴

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アクティブウイング・リバウンドフレームはドライバーと共通で搭載されています。グリップエンドにもカウンターバランス的なものにもなっていてテクノロジーは共通です。

面白いと思ったのが、今回のフェアウェイウッドは非常に軽量に作られていることです。ドライバー総重量が282gなのに対し、スプーンは281gとほぼ同じ重量になっています。

本来は短くなるにつれヘッドを重くすることで振り心地を揃えたり、飛距離的なものを追求する部分がありますが、今回のゼクシオ12のフェアウェイウッドに関しては、非常にドライバーに寄った重さになっているんです。打った感じ全然違和感がありませんでした。より軽やかに振りやすくするためにフェアウェイウッドは設計されている印象を受けました。

ゼクシオのユーザーは少しでも前に飛ばしたいと思う人が多いから、フェアウェイウッドの使用頻度は結構大きいと思います。そんな中で少し軽やかに振ってもしっかりミートできて、球が飛ばせるのは一つの武器になるでしょう。

ゼクシオ12 ハイブリッドの特徴

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ゼクシオ12 ハイブリッドも、ドライバー・フェアウェイウッド同様にアクティブウイングとリバウンドフレームが搭載されています。

そこまで軽量ではないですが、ラフや悪いライから打つ際には、重量がある方がメリットがあるので、そういったところも踏まえてバランスをしっかり作っていると思います。

打ってみるとよく球が上がります。長い距離を打つクラブでミスに強いものは、球が上がってくれた方が安定して球を飛ばせるので、そういった点からもしっかりやさしく作られてるなという印象を受けました。

ゼクシオ12 アイアンの特徴

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ゼクシオのアイアンは代々チタンフェースを使って、非常に弾き感がありボール初速を稼ぐような仕様になっています。今回もヘッド素材にチタンを使用しています。

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これもゼクシオの伝統ですが、チタンフェースの硬い素材を使いながらも打感が気持ちいいんです。今回のゼクシオ12も追求していて、より軽やかにピシッと打った余計な振動のない強い打感が味わえます。

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今回、リバウンドフレームがドライバー・フェアウェイウッド・ハイブリッドと搭載されてるんですけど、アイアンにもその設計思想が引き継がれてます。

アンダー部分に少しスリットを入れて、よりフェース面がたわむように設計されてることでしっかり距離を出そうというかたちになってます。

深いポケットキャビティになっていて歴代一番深いのでは?と思うほどです。深くてはっきり溝も入っているのが目に見えるようになっているので、今回はいかにも球が上がりそうで、非常にやさしいアイアンに仕上がっています。

ゼクシオ12 おすすめユーザー

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従来のゼクシオと比べて一番進化したと感じる部分は、球の上がりやすさやミスの強さは従来通りやさしくできていますが、振り心地が変わったと感じます。一言でいえば芯に当てやすくなった印象があります。おそらくシャフトの特性をしっかり見直してきたところだと思います。

実際にフェアウェイウッドとドライバーは重量が近いので、あまり違和感なく振って当てることができます。アイアンも芯を外しても助けてくれるというよりは、ちゃんと芯に当てやすく設計している印象があります。

古いゼクシオを使っている方々のこともしっかり考えてるのかなと思います。古くからのゼクジオユーザーが乗り換えても違和感なく使え、進化を感じられる仕上がりになっているのが率直な印象です。とってもやさしいクラブに仕上がってます。ぜひ試してみてください。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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