ファンが選ぶ!MLBに挑戦してほしい日本人選手ランキング<投手編>
まずは投手編。果たして、1位になったのは? そして上位20人の顔ぶれは……。
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150キロ台中盤の直球に、ツーシーム、フォークといった変化球も全て一級品。山本がNPBの日本人投手の中で最もメジャーに近い1人であるのは間違いない 【写真は共同】
他の沢村賞投手では、17年、18年に連続受賞した菅野智之(巨人)が6位、20年にこの先発投手最高の栄誉に輝いた大野雄大(中日)が13位に入った。2000年代に沢村賞を受賞した投手は、外国人のクリス・ジョンソン(16年。当時広島)を除くと16人。そのうち半数の8人が海を渡ってメジャーリーガーとなったが、山本、菅野、大野も世界最高峰のリーグのマウンドに立つ日は訪れるのだろうか。
山本はすでにメジャー行きの意思を球団に伝えたと報じられ、一昨年にその挑戦を断念した菅野もまだ諦めていないという見方が強い。
山本に次ぐランキング2位は、ソフトバンクの千賀滉大。得票率は約50%と、山本同様に多くのファンがメジャーの舞台で投げる姿を見たいと思っているようだ。昨年12月にはソフトバンクと5年の長期契約を結んだが、メジャーに挑戦する場合は契約を破棄できるオプトアウト条項が盛り込まれており、早ければ22年シーズン終了後にも日本を離れるかもしれない。
プロ選手としてはまだ駆け出しの佐々木だが、多くの識者がその才能に太鼓判を押す。ポテンシャルの大きさは“メジャー級”だ 【写真は共同】
2年目の21年シーズンに満を持して公式戦デビューを飾った佐々木は、特大のポテンシャルを秘めた大器。一軍登板はまだ11試合、勝ち星は3という実績しかないが、とりわけ昨季終盤戦に見せた投球は素晴らしく、多くのファンが大きな可能性を感じているようだ。
高校時代から佐々木と並び称され、甲子園のスターだった奥川も順調に成長している。2年目の昨季はヤクルトのエース格となり、レギュラーシーズンではチーム最多タイの9勝。CSの巨人戦、オリックスとの日本シリーズではともに第1戦の先発を任され、見事なピッチングを披露した。
ドラフト時には佐々木、奥川ほど評価は高くなかったが、昨年大ブレークしたのが宮城。パ・リーグの新人王に選出された20歳は、ベテラン顔負けの投球術を誇り、今回の投票では左腕で最も多くの票を獲得した。
佐々木、奥川に続く5位にランクされた西武の剛球クローザー、平良海馬も高卒5年目の22歳とまだ若い。さらに大卒2年目で、昨年は宮城とパ・リーグ新人王を争った日本ハムの伊藤大海は8位、同じ20年ドラフト1位でセ・リーグ新人王に輝いた広島の栗林良吏は9位に入った。栗林のチームメイトであり、大卒3年目の森下暢仁が10位。この4人の若武者は山本、千賀らとともに、侍ジャパンのメンバーとして東京五輪の金メダル獲得に寄与した。
もう若手とは言えないが、7位の阪神・藤浪晋太郎もポテンシャルの大きさを評価されたのだろう。近年は極度の制球難に苦しんでいるが、高校時代から大谷のライバルだった長身右腕の才能は誰もが認めるところ。環境をガラリと変えれば長いトンネルから抜け出せるかもしれないと、そう考えるファンは少なくないのだろう。日本人離れしたサイズと剛速球を誇り、日本よりメジャー向きという見方もあるのかもしれない。
ファンが選ぶ!「MLBに挑戦してほしい日本人選手」<投手編> 【スポーツナビ】
(企画構成:YOJI-GEN)
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