連載:野球速報アプリ「みんなのMVP」で支持された選手は?

中日で最も支持された選手は? 「みんなのMVP」1位獲得数ランキング

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 スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ 野球速報」で実施され、各試合で最も活躍した選手をユーザー投票によって決める「みんなのMVP」。熱戦が繰り広げられた2021年の戦いの中で一体、誰が最も多く選出されたのか。各球団の「21年シーズンTOP10」を発表する。

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「みんなのMVP」でドラゴンズファンから最も熱い支持を受けたのは、来日6年目のビシエドだ 【写真は共同】

 与田剛監督3年目のシーズンは借金16の5位。投手陣の奮闘で12球団最少失点を誇ったが、貧打による深刻な得点力不足で黒星が先行。20年に8年ぶりのAクラス入りを果たしたチームは一旦リセットされ、立浪和義新監督とともに新たなスタートを切ることになった。

 チーム69本塁打と長打力不足が課題だったチームの中で、「みんなのMVP」に最も多く選ばれたのは、来日6年目の助っ人砲・ビシエド(獲得回数18回)だった。過去5年間で通算101本塁打をマークしていた男は、3月26日の開幕・広島戦(マツダスタジアム)で1号2ランを放って「みんなのMVP」に初選出。その後も4番として存在感を発揮し、先制ソロを含む3安打2打点の活躍を見せた5月23日の巨人戦(バンテリンドーム)、2本のタイムリーを含む猛打賞をマークした7月6日の巨人戦(前橋)、14号3ラン&猛打賞をマークした7月11日のDeNA戦(バンテリンドーム)などで「みんなのMVP」に選ばれた。後半戦は調子を落としたが、最終的にシーズン130試合に出場して打率.275、17本塁打、70打点をマーク。リーグ全体の中では“控えめ”でタイトル争いに加わることはできなかったが、本塁打&打点がチームトップ。竜打線の中では欠かせない存在だった。
 続く2位は、覚醒した右腕・柳裕也(獲得回数16回)だ。ドラフト1位入団からプロ4年間は「満足いく成績を残せなかった」と本人は振り返る。だが、5年目の21年は開幕から安定感抜群のピッチングを続け、4月17日の広島戦(バンテリンドーム)に先発して8回6安打無失点で初勝利をマーク。その後、1安打完封劇の6月1日のロッテ戦(バンテリンドーム)、4安打完封劇の8月20日の阪神戦(バンテリンドーム)などで「みんなのMVP」に選出。最終的にリーグ3位の11勝(6敗)を挙げ、リーグトップの防御率2.20、奪三振168を記録し、最優秀防御率と最多奪三振の2つのタイトルを獲得。計16回の「みんなのMVP」も納得のパフォーマンスだった。

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 3位には、プロ6年目の左腕・小笠原慎之介(獲得回数13回)が「該当者なし」とともにランクインした。1勝3敗、防御率7.11と精彩を欠いた前年からの巻き返しを図ったシーズンは、登板3試合目の4月11日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で7回4安打1失点の内容で初勝利を挙げて「みんなのMVP」にも選出。その後も、柳とともに先発ローテーションを守って自身初めて規定投球回に到達。7回4安打1失点だった7月9日のDeNA戦(バンテリンドーム)、同じく7回を投げて4安打無失点で1対0の勝利に貢献した9月13日のヤクルト戦(バンテリンドーム)などで「みんなのMVP」に選出。シーズン25試合登板で8勝10敗、防御率3.64の成績をマークし、大野雄大から“左腕エース”の座を受け継ぐ気概を見せた。
 続く5位には京田陽太と根尾昂(獲得回数10回)の2人の野手が並んだ。プロ5年目にして自身初の2軍降格を経験するなど“苦しんだ”シーズンを過ごした京田だったが、最終的には規定打席に到達してシーズン100安打も達成。2点タイムリーを含む3安打猛打賞の活躍を見せた5月18日のDeNA戦(横浜)、自身初の1試合2本塁打をマークした9月10日の巨人戦(東京ドーム)などで「みんなのMVP」に選出された。
 一方、プロ3年目だった根尾は、開幕からスタメンのチャンスを得て、5戦目の3月31日の巨人戦(バンテリンドーム)で勝ち越しタイムリー、さらに5月4日のDeNA戦(バンテリンドーム)では自身プロ初本塁打を満塁弾で飾って「みんなのMVP」に選出。その後は打撃面で結果を残せずにレギュラー定着はならなかったが、自己最多の72試合に出場(打率.178、1本塁打、16打点)した中で、ファンから大きな期待を背負い続けた。
 以下、7位には7勝11敗、防御率2.95だった大野雄大(獲得回数8回)、8位には生え抜き15年目のシーズンを過ごした堂上直倫(獲得回数6回)が入り、9位タイで24歳右腕の勝野昌慶と44歳外野手の福留孝介(ともに獲得回数5回)の2人がランクインする形となった。

「該当者なし」を除いたトップ10は「投手4人、野手5人」。11位には若手の岡林勇希(獲得回数4回)が入ったが、チームをけん引すべき高橋周平が「みんなのMVP」獲得回数3回のみ。「該当者なし」が3位タイの13回だった点も、5位に沈んだチームの戦いぶりに対するファンの不満の表れかもしれない。

2021年「みんなのMVP」1位獲得回数トップ10

1位 ビシエド 18回
2位 柳裕也 16回
3位 小笠原慎之介 13回
3位 該当者なし 13回
5位 京田陽太 10回
5位 根尾昂 10回
7位 大野雄大 8回
8位 堂上直倫 6回
9位 勝野昌慶 5回
9位 福留孝介 5回
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