連載:野球速報アプリ「みんなのMVP」で支持された選手は?

広島で最も支持された選手は? 「みんなのMVP」1位獲得数ランキング

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 スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ 野球速報」で実施され、各試合で最も活躍した選手をユーザー投票によって決める「みんなのMVP」。熱戦が繰り広げられた2021年の戦いの中で一体、誰が最も多く選出されたのか。各球団の「21年シーズンTOP10」を発表する。

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9月には6試合連続本塁打を記録した鈴木誠也(写真右)。「みんなのMVP」でもファンから多くの支持を得た 【写真は共同】

 課題と収穫の両方を手にした佐々岡真司監督2年目。4月末から借金生活に突入。交流戦での不振を引きずったまま、9月23日には借金17を背負った。そこから2度の6連勝を飾って借金5まで盛り返したが、Aクラスに2ゲーム差の4位でシーズンを終えた。

 後半戦の追い上げがファンの救いとなった中で、2人の選手が「みんなのMVP」獲得数トップで並んだ。1人目は、侍ジャパンの4番も務めた主砲・鈴木誠也(獲得回数18回)だ。プロ9年目の21年、前半戦は新型コロナウイルス感染とコロナワクチン副反応による2度の離脱の影響もあって波に乗り切れなかったが、後半戦になって大爆発。8月26日の巨人戦(東京ドーム)で2本塁打を放って「みんなのMVP」に選ばれると、8月28日、29日の阪神戦(マツダスタジアム)で2試合連発。さらに9月3日から6試合連続、計8本塁打という大暴れ。最終的にリーグトップに1本差の38本塁打を放って6年連続25本塁打以上をマークするとともに、打率.317で首位打者、出塁率.433で最高出塁率のタイトルを獲得した。
 もう1人の1位は、20年の新人王右腕・森下暢仁(獲得回数18回)だった。プロ2年目の21年は開幕4戦目の阪神戦(マツダスタジアム)に先発して6回1安打無失点、続く4月6日のヤクルト戦(神宮)では9回6安打無失点の完封勝利を挙げ、「みんなのMVP」も連続で受賞。その後は味方の援護を欠く試合が続く苦しい時期を過ごし、勝ち星を伸ばせずに8勝(7敗)止まり。1年目の成績(10勝3敗、防御率1.91)を下回るものになった。だが、QS率79.2%はリーグ2位を誇り、防御率2.98はリーグ4位(チームトップ)。その奮闘ぶりをファンはしっかりと評価し、多くの票を獲得した。
 続く3位には、プロ10年目の菊池涼介(獲得回数9回)がランクインした。4年契約の2年目だった21年、開幕から16試合連続安打をマークして打率4割超えと打撃絶好調。5月に新型コロナウイルスに感染して約2週間の離脱を余儀なくされて調子を落としたが、後半戦も攻守で存在感を見せ、9月5日のヤクルト戦(東京ドーム)では8回のソロを含む4安打4打点の大活躍で「みんなのMVP」にも文句なしで選出。最終的に132試合出場で打率.277、16本塁打、60打点。本塁打は自己最多、打点は自己最多タイだった。もちろん守備力の高さも健在で、二塁手として9年連続9度目のゴールデン・グラブ賞を受賞した。
 さらに4位(獲得回数8回)には4人の選手が並んだ。まずは大瀬良大地。20年9月の右ひじ手術から復活のシーズンを過ごし、10月28日の自身シーズン最終戦で完封して2年ぶりの2ケタ勝利をマークして8回目の「みんなのMVP」に選出。残り3人は、高卒5年目でリーグ2位の打率.315をマークした坂倉将吾、高卒3年目で10本塁打を放った林晃汰、高卒2年目で17試合に先発して4勝を挙げた玉村昇悟と、球団期待の若手陣が並んだ。彼らが次代のカープを担う人材であるということをファンも認知し、大きな期待を寄せている。
 以下、8位には貴重な先発左腕として9月21日の巨人戦(マツダスタジアム)での完封勝利を含む5勝を挙げた床田寛樹(獲得回数7回)が入り、10位タイにはチーム最多13勝の九里亜蓮に加えて、高橋昂也、小園海斗(いずれも獲得回数6回)の3人が並んだ。
 トップ10の11人は「投手6人、野手5人」。若手が多くランクインしたのが特徴で、10位以下でも中村奨成と大道温貴が獲得回数4回、宇草孔基が獲得回数3回。1位だった鈴木が今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍を目指しているが、チーム内の世代交代は確実に進んでいる。

2021年「みんなのMVP」1位獲得回数トップ10

1位 鈴木誠也 18回
1位 森下暢仁 18回
3位 菊池涼介 9回
4位 大瀬良大地 8回
4位 坂倉将吾 8回
4位 林晃汰 8回
4位 玉村昇悟 8回
8位 床田寛樹 7回
8位 該当者なし 7回
10位 九里亜蓮 6回
10位 高橋昂也 6回
10位 小園海斗 6回
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