連載:原晋「改革する思考」

青学・原監督が実践する“改革する思考”とは? 理念、ビジョン、覚悟を持つことが必要

原晋
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第6回

青山学院大学を箱根駅伝の強豪校に育て上げた原晋監督(写真中央)は、改革する思考の重要性を説く。 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 今回の本を書くにあたっては、熱くなりすぎたかもしれません。しかし、どうしても私はそうせざるを得なかった。コロナウイルス禍に直面し、「日本って、大学って、このままでいいの?」という疑問が湧いてきて仕方がなかったからです。改めて、自分の仕事における立ち位置、発想を見直す機会になりましたが、どんな状況になったとしても、「改革する思考」を実践するにあたって必要なことを、私はこう考えています。

 ・理念を持つこと

 ・ビジョンを示すこと

 ・覚悟を持つこと


 これが思考するプロセス、そして組織が成功するための3点セットです。青山学院は常に頂点を狙う組織であり、大会結果によって私の指導力は判断されます。しかし、それが唯一のゴールでもないな、と思うようになりました。卒業後、私の下を巣立っていった選手たちがどんな男になるのか、どんな人間になるのか、そちらも同じように大切だと考えています。

 箱根駅伝の優勝メンバーが20代後半になるにつれ、青学出身選手たちの活躍が目立つようになってきましたが、本当のところをいえば、実業団でも競技を続ける選手の比率が少ないのが青学だと感じています。たとえば、2017年の箱根駅伝で優勝したチームの主将、安藤悠哉、関東インカレハーフマラソンで2年連続優勝の池田生成(現・ブルボン)は競技を続ける実力は十分にあったと思いますが、卒業後はきっぱりと競技生活からは引退しました。2020年の卒業生、吉田祐也も実力は十分にあったにもかかわらず、当初は一般企業への就職を考えていたわけです。それはなぜか?

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