アスリートにとって『最強のライバル』とは? アスリートトークバトル VOL.3

構成:スポーツナビ
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提供:BOATRACE

トップアスリートたちに刺激を与えた、『最強のライバル』について語り合ってもらった。 【スポーツナビ】

 ボートレースのプレミアムGI「第3回ボートレースバトルチャンピオントーナメント競走」(以下、BBCトーナメント)が12月4日(土)〜12月7日(火)にかけて、ボートレース鳴門(徳島県鳴門市)で開催される。

 本レースは、当年のSGおよびプレミアムGI競走の優勝者をはじめ成績上位のボートレーサーのみが出場できるハイレベル戦。しかもボートレースでは珍しいトーナメント方式を採用しており、よりいっそうスリリングな戦いが期待できる注目のレースで、今年で3回目の開催となる。

 この第3回BBCトーナメントの開催を記念して、K-1で2度の世界王者に輝いた魔裟斗さん、競泳の北京五輪銅メダリスト・宮下純一さん、現役ボートレーサーにして今大会でも優勝を狙う徳増秀樹選手の、豪華アスリート3名によるスペシャル対談が実現。BBCトーナメントにも負けない、激しく熱いトークバトルを展開し、大いに盛り上がった。

 第3回のテーマは『最強のライバル』。ライバルの存在があったからこそ、自らの限界を超えて戦い続けた。そんなトップアスリートたちに刺激を与えた、『最強のライバル』について語り合ってもらった。

「なにくそ!」と頑張れたのは強いライバルがいたから

バサロ泳法を武器に、アテネ五輪では個人種目とリレーで2つの銅メダルを獲得した森田智己選手 【写真:アフロスポーツ】

DJケチャップ K-1×競泳×ボートレース、最強アスリート決定戦の第3ラウンドです。テーマは『最強のライバル』。今回は宮下さんから行きましょう!

宮下 僕はオリンピックでメダルを取っているんですけど、日本一になったことがないんです。(競泳の)日本選手権で勝ったことがなくて。(2004年の)アテネオリンピックの個人種目で銅メダルを取っている選手が僕のライバルで、森田智己という選手なんですけど、日本選手権を7連覇しているんです。僕はずーっと2番手で。

(森田選手は)もう圧倒的に強いんですけど、1個下の後輩なんです。一緒に合宿へ行くと人一倍(練習を)やっているんですよ。やっぱり天才が努力すると追いつけないですよね。その彼が何が持ち味だったかというと、水中動作のバサロキック(潜水して進む泳法)でスタートしてバーッと先に出て行って。僕は泳ぐスピードが速かったのでそれに追いつくんだけど、ターンでまたバサロで離されて、それを詰められずに(負ける)というレースが続いて。

 どうやったら勝てるだろうと常に考えて、大学の卒業論文もバサロキックを研究したんですよ。それぐらいいろんなことを手を尽くさないと勝てないなと思って。それで、最後にやっと勝てたのが(北京)オリンピックの準決勝。公式戦で勝ったのがそのオリンピックだけ。「なにくそ!」と思えたのは、やっぱり強いライバルがいたからで、(現役が)終わってから感謝しています。

DJケチャップ 同年代の北島康介選手から何か影響を受けたことはありますか?

宮下 強い選手ってオン・オフの切り替えがすごくうまい。常に水泳のことを考えているんでしょうけど、遊ぶときはとことん遊ぶ。僕もよく飲みにつれて行ってもらいましたけど、ちょっと寄り道もする。別のアスリートと会って話をしたり、そういったところから自分を作っていくということも、康介さんから学んだところは多いかなと思いますね。

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