「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」にはB.LEAGUE U18から千葉ジェッツ U18が出場しています。ここまで3勝4敗ですが、負けた試合は僅差が多く、全国大会の常連である高校の強豪チームを相手に堂々たる戦いを演じています。

千葉ジェッツ U18の大久保恭輔ヘッドコーチは、「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」への参戦はチームにとって貴重な機会であることを強調します。「高校のチームはいろいろな大会に出場しており、同じ関東でも練習試合を組むことは簡単ではありません。この『U18日清食品 関東ブロックリーグ2024』で対戦して、自分たちの力を試せるのは素晴らしい機会です。B.LEAGUE U18とは異なる多彩な個性を持ったチームとの対戦にはすごく価値があります」

B.LEAGUE U18の各チームは、2016年のB.LEAGUE発足を受けて誕生しており、どこもまだ歴史の浅いチームです。一方で「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」に出場する高校の強豪チームの多くが長い歴史を持っています。大久保ヘッドコーチは「高校のチームには歴史があり、自分たちのスタイルを確立していますが、B.LEAGUE U18はまだカルチャーを作っているところ。高校のような尖ったスタイルが確立できず、やりきる力は足りていないと感じます」と、現状の違いを見ています。

千葉ジェッツ U18のエースは、ポイントガードの関谷間選手です。2023-24シーズンにユース育成特別枠選手で千葉ジェッツのトップチームに帯同し、B1の8試合に出場しています。2025年3月以降には『スラムダンク奨学生』として、渡邊雄太選手も在籍したプレップスクールに進学する予定です。

関谷選手は確かなスキルと強靭なフィジカルを備え、持ち味である鋭いドライブでゴール下に侵入すると、相手ビッグマンのコンタクトを受けてもシュートをねじこめる決定力が大きな魅力です。「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」の試合でも、攻撃の起点として相手ディフェンスを切り崩し、自ら得点を奪う活躍を見せています。

関谷選手にとって高校の強豪チームとの対戦は、B.LEAGUE U18での試合では得られない経験を積むことのできる絶好の機会だと言います。「どの対戦相手も、中学で有名な選手が集まっていて、個々の能力が高いチームばかりです」と語る関谷選手は、同年代の異なるカルチャーで育つ選手との力比べを楽しみにしています。

「どのチームもインテンシティが高く、ボールへの執着心とかハッスルプレーが徹底されていると感じます。そういう部分でも『U18日清食品 関東ブロックリーグ2024』は僕たちの意識向上に繋がる素晴らしい機会だと思います」

それと同時に、トップチームの練習にも参加している自分が同世代の選手に負けてはいけない、というB.LEAGUE U18のプライドも感じています。「僕はトップチームも経験させてもらっています。『プロの強度に慣れている自分が負けてはいけない』と思いますし、やれる自信もあります。1対1で積極的に仕掛けたり、3ポイントシュートを決めたり、すべてにおいて頭一つ抜け出したいという思いを持っています」

これは関谷選手に限ったことではなく、チーム全体がそういった強い気持ちを持って試合に臨んでいます。このリーグに参加できるB.LEAGUE U18のチームは6つだけ。だからこそ大久保ヘッドコーチは「B.LEAGUE U18の名前を背負って千葉ジェッツらしいバスケを体現したい」と意気込みます。そして実際、千葉ジェッツ U18は関谷選手を中心に、堂々とした戦いぶりを見せています。