連載:大学スポーツ界で輝くスター候補

第98回箱根駅伝の「注目選手10選」 2カ月後の本選で主役の座を掴むのは?

加藤康博
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順天堂大の三浦(写真)など、来年1月の箱根駅伝も有力選手がひしめく。まずは11月7日の全日本大学駅伝も含めた残り約2カ月の動向を注視したい 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(通称、箱根駅伝)予選会が10月23日に行われ、来年1月2〜3日の本選に出場する20の大学が決定した。いよいよ正月の風物詩が近づいてきたことを実感するが、その本選の見どころのひとつが、各校のエースたちによる真っ向勝負だろう。大学の名誉と自身のプライドを懸けた激しい競り合いは、まさに箱根駅伝の醍醐味(だいごみ)と言っていい。

 では、今回の箱根駅伝で“主役”となりそうな選手たちは、どんな顔ぶれだろうか。ここでは、11月7日に行われる全日本大学駅伝を含めた残り約2カ月間の動向予測も踏まえた上で、スポーツライターの加藤康博氏に「箱根の注目選手10名」を選出してもらった。

【1】鎌田航生(法政大4年)

3月の日本学生ハーフで優勝した法政大の鎌田(左)は、安定感が申し分ない。今季は関東インカレ10000メートルでも自己記録を更新して7位に入賞した 【写真:アフロ】

 前回の箱根駅伝で1区区間賞に輝き、さらに3月の日本学生ハーフも制した。抜きんでたトラックのタイムは持っていないが、ロードでのハイレベルな安定感は見事の一言だ。先の箱根予選会は序盤に転倒した影響で31位に終わったが、年間を通して順調にトレーニングは消化しており、本選では「花の2区」で戦えるだけの力を備えていると言っていいだろう。前回の1区で見せたように、スパートをかけるタイミングを外さない勝負勘も魅力だ。

 予選会では不完全燃焼の様子だっただけに、まずは全日本大学駅伝で再度、本来の強さを見せられるか。それができれば、箱根では往路前半区間で目の離せない存在となりそうだ。
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著者プロフィール

スポーツライター。「スポーツの周辺にある物事や人」までを執筆対象としている。コピーライターとして広告作成やブランディングも手がける。著書に『消えたダービーマッチ』(コスミック出版)

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