【YouTube企画】ピッチングニンジャ 日本人投手を分析

平良海馬は低身長がアドバンテージ!? ピッチングニンジャが期待する理由

丹羽政善
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今季はセットアッパーだけではなく、クローザーとしても活躍。開幕から39試合連続無失点を記録し、8月の東京五輪でも金メダル獲得に貢献した 【写真は共同】

 今季、39試合連続無失点というプロ野球記録を作った西武の平良海馬。

 10月20日現在、62試合に登板して、3勝4敗、20セーブ、21ホールド、防御率0.90。60イニングで70三振を奪っている。

 セットアッパーとして開幕し、途中からクローザーとなったため、タイトル獲得は難しいが、60試合以上投げて防御率0点台は、注目に値する。

 その平良についてピッチングニンジャは、「アメリカに来れば、さらに活躍できるかもしれない」と話す。その理由とは?

メジャーを代表するクローザーを彷彿

 今年のキャンプでは自費で購入したという、回転数、回転効率、縦横の変化量などが測定できるラプソードをブルペンに持ち込んで、球質の向上を目指していた平良。

 データに興味を持ったのは、西武の先輩でもありシアトル・マリナーズの菊池雄星と一緒に自主トレをした際にストレートのデータを計測したところ、思ったほど縦の変化量――つまり、伸びがなかったことで、それまでの取り組みの見直しを迫られた結果だという。感覚だけに頼るのではなく、それを客観的なデータで補完する必要性を感じたそうだ。

 その平良の映像をピッチングニンジャに見てもらったところ、「体は小さいが、パワーが感じられる。クレイグ・キンブレル(ホワイトソックス)を彷彿とさせる」と話した。

 通算372セーブをマークしているキンブレルは、2019年にカブスと契約した後で調子を崩したが、今季復活し、オールスターにも選ばれたメジャーを代表するクローザーである。

 確かに体型が似ているが、何より投手として背の低さ(173センチ)が、平良が将来メジャーに挑戦する場合、「アドバンテージになるかもしれない」とピッチングニンジャは指摘する。

 どういうことか?

ピッチングニンジャ作成「オーバーレイ動画」はアプリで見ることができます。

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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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