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J1月間MVPは横浜FMのレオ・セアラ「F・マリノスに行きたいと即答だった」

舩木渉

遠藤渓太との新しいツーショットは……

琉球時代は活躍できなかったが、日本という国に好印象を抱いたという。それも再び日本の地を踏んだ理由のひとつだ 【写真:アフロスポーツ】

――今のレオ選手を見ていると、琉球時代とは顔つきも体格も別人のようです。プレースタイルも含め、当時とはかなり変わったのではないでしょうか? かつての「レオナルド」から現在の「レオ・セアラ」へ進化できた要因を教えてください。

 琉球でプレーして1年でブラジルに帰った時、フィジカル面をもっと向上させなければならないと思って、課題の改善に取り組みました。ブラジルでフィジカル面の強化に集中してからいろいろなものがガラッと変わり、継続的に活躍できるようになりましたね。今でもフィジカル面をさらに伸ばすための筋力トレーニングは欠かしません。

――2020年はヴィトーリアの一員としてブラジル全国選手権で16得点を挙げました。そのタイミングでF・マリノスからオファーを受けます。ユース時代にも対戦経験があり、すでに接点のあったクラブからの誘いに運命を感じたのではないでしょうか?

 振り返るとちょっと面白いですよね。F・マリノスからオファーをもらったとき、他の国からもオファーがありました。代理人がまずF・マリノスの話をしてきて、その後に「他にもあるんだけど、話を聞くか?」と言われたのですが、他のクラブの話は一切聞かず「F・マリノスで。日本に行きたい」と即答しました。F・マリノスは伝統のあるビッグクラブだということ、そして、面白いサッカーをしている強豪クラブだということも知っていたので、迷わず移籍を決断しました。

――以前、ユース時代の国際大会で遠藤渓太選手(現ウニオン・ベルリン)と撮影したツーショットが話題になりました。彼は夏に一時帰国してF・マリノスの試合も見に来ましたが、久しぶりに会ってどんな話をしたのでしょう?

 渓太とは夏に練習場で会う機会があったので、「ツーショットを撮ったのはスペインだっけ? メキシコだっけ?」という話をしたのを覚えています。彼とは「メキシコだよ」「あ、メキシコで撮ったんだね」という話で盛り上がりました。ただ、残念ながら渓太と会う機会はその一度しかなくて、新しいツーショットは撮り逃しました(笑)。

――外から見ていると、F・マリノスは非常に家族的な一体感のあるチームだと感じます。レオ選手も本当に楽しそうにプレーしているように見えますが、あらためてF・マリノスはどんなクラブだと感じていますか?

 すごく一体感があります。家族がそばにいなくて、ひとりでつらい時期も、みんながいたから我慢できました。今活躍できているのも、このチームにファミリー感があるからこそだと思います。マルコス(・ジュニオール)やチアゴ(・マルチンス)もつらい時期に僕のことをすごく助けてくれました。エウベルもそうですね。彼は僕よりも少し先に来日していたので、ピッチ外でもいろいろとサポートしてくれました。

ゴールパフォーマンスは……「調べてみます(笑)」

「かめはめ波」を披露するマルコス・ジュニオールをはじめ、横浜FMにはゴールパフォーマンスを行う選手が多い。レオ・セアラも次のゴール後には……!? 【Photo by Hiroki Watanabe/Getty Images】

――F・マリノスでは試合後、ベンチ前に集まって全員で円陣を組み、ピッチを一周して、最後にスタンドの前でファン・サポーターと一緒に記念撮影するのが恒例になっています。チームの一体感を象徴する文化なのではないかと思います。

 ブラジルで同じようなものはないので、素晴らしい習慣だと思います。勝てなかった試合のあとは、ちょっと申し訳ない、もどかしい気持ちで歩くことになってしまうのですが、特に勝ったときには「チームだけでなくファン・サポーターもみんなが一緒に戦っているんだ」という気持ちを感じられます。面白いですし、ファン・サポーターのみなさんと喜びを分かち合えるので、このまま何も変えず続けていきたいです。

――マルコス・ジュニオール選手の「かめはめ波」やエウベル選手の「ベイビー・シャーク」、前田大然選手の「アンパンマン」など、F・マリノスには特徴的なゴールパフォーマンスを行う選手がたくさんいます。レオ選手には自分なりのゴールパフォーマンスはありますか?

 僕はゴールを決めたとき、仲間のもとに行きます。特にベンチにいる仲間と一緒に喜びを分かち合いたいんです。「スタメンで出ている選手だけではないんだぞ! みんな一緒に戦っているんだ!」ということを見せたくて、ベンチに走っていくようにしています。

――今後、ゴールパフォーマンスをするつもりはありますか?

 今はあまり考えていないですけど、何がありそうか調べて、今後はやってみるかもしれないですね(笑)。

――F・マリノスはリーグ優勝を狙える位置につけています。レオ選手のゴールラッシュも楽しみです。最後にチームと個人、それぞれの今シーズンの目標を教えてください。

 チームの大きな目標はリーグ優勝です。選手、スタッフ、チーム関係者、ファン・サポーター、F・マリノスに関わるすべてのファミリーにとってリーグ優勝が一番大きな目標だと思うので、それを達成するために戦っていきたいと思います。残り11試合、勝利が最も大事になってきます。勝ち続ければ、最後に僕たちが最も欲しているタイトルを勝ち取れると思うので、全員で一丸となって戦っていきたいです。

 個人としても、一番欲しいのはリーグ優勝のタイトルです。僕はF・マリノスの優勝に貢献することを第一に考えていて、チームのためにベストを尽くせば、結果はおのずと付いてくると思っています。誰かを数字で抜くとか、得点王になるというのは、二の次です。チームのために戦って、いいプレーをすれば、きっと個人の数字も伸びてくる。何度も言っていますが、最大の目標はチームとしても個人としてもリーグ優勝。それが一番です。

(企画・構成:YOJI-GEN)

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著者プロフィール

舩木渉

1994年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学スポーツ科学部卒業。大学1年次から取材・執筆を開始し、現在はフリーランスとして活動する。世界20カ国以上での取材を経験し、単なるスポーツにとどまらないサッカーの力を世間に伝えるべく、Jリーグや日本代表を中心に海外のマイナーリーグまで幅広くカバーする。

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