桑田真澄&Mattの“テレビ初共演”が実現 旧知の担当プロデューサーに聞く親子関係

スポーツナビ

桑田真澄、息子Mattの親子テレビ初共演。番組では桑田家の教育方針、巨人コーチとしての指導法に迫る 【写真提供:TBS「バース・デイ」】

 今季から巨人の一軍チーフコーチ補佐を務める桑田真澄氏と、その指導法に注目が集まっている。新たな挑戦の日々に密着した様子を、TBS『バース・デイ』(毎週土曜午後5:00放送)では9月11日、18日と2週にわたって放送する。息子Mattとの“親子テレビ初共演”が実現した今回の担当プロデューサーであり、現役時代から長く取材を続けてきたTBSの田中悦子氏に、桑田真澄&Mattの素顔と親子関係、知られざるエピソードの数々を聞いた。

「どこの大学?」から始まった関係性

 高校1年時から「KKコンビ」として世間から大きな注目を集め、NPB&MLBの現役22年間で通算461試合に登板して173勝&14セーブをマークした稀代の名投手、桑田真澄。その巨人時代、常に報道陣に囲まれていた背番号18を、やや遠くから見つめていた田中氏は、「すごい難しそうな人だなと思っていました」と懐古する。

 それからしばらくして田中氏は「桑田担当」として本格的に取材することになるが、最初のあいさつで開口一番、「君、大学はどこなの?」と聞かれたという。それに対して「高卒です」と答えると、桑田氏は「そうなの? 僕と一緒だね!」と返答。「そのとき、私には分からなかったのですが、周りにいた方たちが言うには、『あのひと言で桑田さんの心が開いたように見えた』と。実際、そこから距離が縮まったかなと思います」と振り返る。

 そこから一気に打ち解け、桑田氏がMLBに挑戦したパイレーツ時代も、田中氏は担当記者として同行。同じ“アメリカの中の日本人”という立場の中で同志意識も強まり、「当時はずっと一緒にいたような記憶がありますね」と懐かしむ。桑田氏と一緒にPB&J(ピーナッツバターとジャムのサンドイッチ)にかぶりつき、時には桑田氏手作りの『特製・鳥の挽肉カレー』をご馳走になり、取材と題して一緒にワイナリーを巡った。イメージしていた「難しそうな人」は、「誰に対してもすごく優しい方」だった。 

息子Mattの印象と父との共通点

桑田の現役時代から長年取材し続けてきたTBSの田中悦子氏(左)が知られざるエピソードを披露してくれた 【写真提供:田中悦子氏】

 桑田氏本人だけでなく家族とも懇意となった田中氏は、「プロ野球選手」としてだけでなく、「父親」としての桑田真澄を知り、その中で育ってきた息子たちについても近くで見てきた。

「桑田家には息子さんが2 人いますが、どちらかというとやっぱり長男(真樹)の方が、野球を続けていたこともあって、桑田さんと話が合うみたいですね。次男のMattは子供の頃から女の子の友達が多かったようですし、父親よりも母親と仲が良い。でも2人とも、桑田さんが持っている紳士的な部分、レディーファーストの心を受け継いでいると思います。しっかりとあいさつができて、礼儀正しいところは同じですね」

 先に仲良くなったのは、桑田氏本人ではなく、次男Mattの方だった。

「まだ私が桑田さんの担当になる前のことです。当時、彼はまだ小学生でしたけど、その頃から芸能界にすごく興味があって、最初に会ったときからテレビ業界についてすごく聞いてきたことを覚えています」

 その後、Mattが成長していく中で、他の一般家庭と同じように“心配の種”があったというが、「Mattは子供の頃から、周りに何を言われようとも自分を貫く強さがありましたね」と田中氏は言う。「父親が有名人、プロ野球選手ということで、嫌な思いをしたことがあったかもしれませんが、それよりも楽しいこと、うれしいことに目を向けて生きている。父と子で性格は違いますけど、芯の強いところはすごくよく似ている」と、父と息子の共通点を分析する。

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