連載:プロ野球・スポナビ的新人王レース<中間発表>

平成唯一の三冠王・松中信彦が注目! 佐藤輝明に見る「令和の三冠王」の可能性

田尻耕太郎
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近畿大からドラフト1位で阪神に入団した佐藤。新人らしからぬパワーで結果を残し、松中氏も大きな期待を寄せている。 【写真は共同】

 佐藤輝明(阪神)、牧秀悟(DeNA)、若林楽人(西武)など、新人・若手野手の台頭著しい今季のプロ野球。2004年に史上7人目となる三冠王に輝いた松中信彦さんに、同氏が注目する新人・若手野手と、令和初の三冠王になれる可能性を秘めた選手について聞いた。

飛ばす能力がずば抜けている佐藤輝明

井口資仁監督から請われるかたちでロッテ春季キャンプ、オープン戦で臨時打撃コーチを務めた松中信彦。続投となり、現在は定期的に若手の指導にあたる。 【撮影:スリーライト】

――松中さんが今、最も注目している新人・若手野手は誰ですか?

 今年はロッテで臨時コーチを務めている関係で、正直セ・リーグを見る機会がどうしても少ないのですが、それでも阪神の佐藤輝明選手には注目しています。僕と同じ左打者ですから、やはり目がいきます。見ていてワクワク感があるし、プロ1年目からあれだけ飛ばせる長距離砲が出てきたのは、久しぶりですよね。

――ドラフト制後の新人では最速となる33試合目(5月7日、DeNA戦)で10号本塁打を放ちました。チームに欠かせない存在になっていますね。

 飛ばす能力がずば抜けていると思います。打点もしっかり稼いでいます。即戦力と期待されての入団だったとはいえ、1年目からこれだけの成績を残せるのはすごいとしか言いようがありません。阪神が好調なのも佐藤選手がいい影響を与えているからだと思います。

――佐藤選手は内角攻めに苦労するのではと言われた時期もありました。

 佐藤選手のスイングの特徴は、柳田悠岐選手(ソフトバンク)や大谷翔平選手(エンゼルス)のように下からボールを運ぶというか、「V字型」のような軌道を描きます。バットが下から出やすい分だけ、内角はウイークポイントになるし、当然相手バッテリーは速球でそこを攻めてくると思います。逆に手が伸びる外角には強いし長打になりやすい。

――現役時代の松中さんは「内角打ち」の第一人者でした。どうすれば内角をうまくさばけるのでしょうか?

 佐藤選手と僕では根本的に打ち方が違います。
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著者プロフィール

田尻耕太郎

 1978年8月18日生まれ。熊本県出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。2002年卒業と同時に、オフィシャル球団誌『月刊ホークス』の編集記者に。2004年8月独立。その後もホークスを中心に九州・福岡を拠点に活動し、『週刊ベースボール』(ベースボールマガジン社)『週刊現代』(講談社)『スポルティーバ』(集英社)などのメディア媒体に寄稿するほか、福岡ソフトバンクホークス・オフィシャルメディアともライター契約している。2011年に川崎宗則選手のホークス時代の軌跡をつづった『チェ スト〜Kawasaki Style Best』を出版。また、毎年1月には多くのプロ野球選手、ソフトボールの上野由岐子投手、格闘家、ゴルファーらが参加する自主トレのサポートをライフワークで行っている。

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