ブンデスリーガを席巻する攻撃者たち “シーズンポイント”10傑に鎌田大地も

島崎英純
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 ドイツのサッカー専門誌である『キッカー誌』は、ドイツ・ブンデスリーガでプレーする選手たちの得点数と、『キッカー誌』が独自に認定したアシスト数を合計したシーズンポイント(Scorer)を常時ランキングしている。このシーズンポイントは特に攻撃的な選手たちの実績を示し、選手本人も目標値のひとつに据える重要な指標にもなっている。そこで今回は、ブンデスリーガ第30節終了現在の“ポイントランキング10傑”を紹介する。

稀代のFW

リーガ歴代得点数でもゲルト・ミュラーに次ぐ271得点をマークしているレヴァンドフスキ 【Getty Images】

1位/ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)/25試合35得点8アシスト/43ポイント

 言わずと知れたブンデスリーガ最強のストライカー。ここまで3年連続で得点王に輝き、今季も25試合35ゴールの驚異のハイペースで、得点王争いで2位につけるアイントラハト・フランクフルトのアンドレ・シルバに11ゴール差を付けてトップをひた走る。また、8アシストも記録していて、『キッカー誌』が記録するゴール数とアシスト数を合わせた数字は43ポイント。こちらも他を圧倒している。

 ただし、現在のレヴァンドフスキはポーランド代表の一員として出場したカタール・ワールドカップ欧州予選のアンドラ戦で右膝側副じん帯損傷を負い、大事な終盤戦で欠場を余儀なくされている。バイエルン・ミュンヘンのリーガ9連覇は濃厚だが、それでも今季はエースの離脱によってUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝でパリ・サンジェルマンに敗れる憂き目にも遭っている。

 やはりレヴァンドフスキの存在感は絶大。今季もやはり、そんなシーズンになりそうである。

ポジショニングの鬼

相手DFとの駆け引きでシュートチャンスを生み、得点を量産するシルバ 【Getty Images】

2位/アンドレ・シルバ(アイントラハト・フランクフルト)/28試合24得点9アシスト/33ポイント

 今季のアイントラハト・フランクフルトの躍進を支えるヒットマン。アンドレ・シルバは自ら局面を打開して相手守備網を打ち破るタイプのFWではない。むしろ、相手と正面から向き合うとボールロストして味方がお膳立てしたチャンスを逸することもある。しかし、味方のアシストを受けて相手ゴール前へ侵入した時の彼は、その類まれな能力を惜しみなく発揮する。左サイドMFのフィリップ・コスティッチ、ダブルインサイドハーフを形成するアミン・ユネス、もしくは鎌田大地から放たれるラストパスに反応する能力は絶品。その抜群のポジショニングと面を駆使するワンタッチボレー能力で、今季の彼はチームを勝利へ導くゴールを量産してきた。究極の“ペナルティボックスプレーヤー”として、彼のポテンシャルは今シーズンのパフォーマンスによって白日の下にさらされた。
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著者プロフィール

1970年生まれ。東京都出身。2001年7月から06年7月までサッカー専門誌『週刊サッカーダイジェスト』編集部に勤務し、5年間、浦和レッズ担当記者を務めた。06年8月よりフリーライターとして活動。現在は浦和レッズ、日本代表を中心に取材活動を行っている。近著に『浦和再生』(講談社刊)。また、浦和OBの福田正博氏とともにウェブマガジン『浦研プラス』(http://www.targma.jp/urakenplus/)を配信。ほぼ毎日、浦和レッズ関連の情報やチーム分析、動画、選手コラムなどの原稿を更新中。

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