ブンデスリーガを席巻する攻撃者たち “シーズンポイント”10傑に鎌田大地も
稀代のFW
リーガ歴代得点数でもゲルト・ミュラーに次ぐ271得点をマークしているレヴァンドフスキ 【Getty Images】
言わずと知れたブンデスリーガ最強のストライカー。ここまで3年連続で得点王に輝き、今季も25試合35ゴールの驚異のハイペースで、得点王争いで2位につけるアイントラハト・フランクフルトのアンドレ・シルバに11ゴール差を付けてトップをひた走る。また、8アシストも記録していて、『キッカー誌』が記録するゴール数とアシスト数を合わせた数字は43ポイント。こちらも他を圧倒している。
ただし、現在のレヴァンドフスキはポーランド代表の一員として出場したカタール・ワールドカップ欧州予選のアンドラ戦で右膝側副じん帯損傷を負い、大事な終盤戦で欠場を余儀なくされている。バイエルン・ミュンヘンのリーガ9連覇は濃厚だが、それでも今季はエースの離脱によってUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝でパリ・サンジェルマンに敗れる憂き目にも遭っている。
やはりレヴァンドフスキの存在感は絶大。今季もやはり、そんなシーズンになりそうである。
ポジショニングの鬼
相手DFとの駆け引きでシュートチャンスを生み、得点を量産するシルバ 【Getty Images】
今季のアイントラハト・フランクフルトの躍進を支えるヒットマン。アンドレ・シルバは自ら局面を打開して相手守備網を打ち破るタイプのFWではない。むしろ、相手と正面から向き合うとボールロストして味方がお膳立てしたチャンスを逸することもある。しかし、味方のアシストを受けて相手ゴール前へ侵入した時の彼は、その類まれな能力を惜しみなく発揮する。左サイドMFのフィリップ・コスティッチ、ダブルインサイドハーフを形成するアミン・ユネス、もしくは鎌田大地から放たれるラストパスに反応する能力は絶品。その抜群のポジショニングと面を駆使するワンタッチボレー能力で、今季の彼はチームを勝利へ導くゴールを量産してきた。究極の“ペナルティボックスプレーヤー”として、彼のポテンシャルは今シーズンのパフォーマンスによって白日の下にさらされた。
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