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昨季“個人賞三冠”の藤井祐眞が月間MVP
迷うベストゲーム、ベストショットは即答
第24節の横浜戦でゲームウィナーショットを決めた藤井。納得の月間MVP初選出だ
第24節の横浜戦でゲームウィナーショットを決めた藤井。納得の月間MVP初選出だ【(C)B.LEAGUE】

 Bリーグは月間MVPに相当する「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」を、今季からファン投票で選んでいる。2021年2月の受賞者は川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞選手に決まった。


 藤井は178センチ・75キロのコンボガードで、川崎ではポイントガード(PG)篠山竜青、シューティングガード(SG)辻直人のどちらかと並んでプレーする時間帯が多い。先発、ベンチスタートのどちらでも力を発揮し、B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20では『ベスト5』、『ベスト6thマン賞』、『ベストディフェンダー賞』の個人賞三冠も記録した。29歳と働き盛りの彼は攻守両面でチームに大きく貢献している。


 川崎はBリーグ以前からの強豪だが、Bリーグが発足した2016−17シーズン以降はタイトルに恵まれていなかった。しかし今季は就任2季目を迎えた佐藤賢次ヘッドコーチ(HC)のもと上り調子。2月の8試合を7勝1敗で乗り切る好調ぶりを見せ、さらには天皇杯も7年ぶりに制している。今回は2月の戦いと天皇杯、藤井選手のプレー、チャンピオンシップに向けた意気込みを存分に語ってもらっている。

天皇杯決勝は雰囲気に慣れずも悲願の優勝

――月間MVP、おめでとうございます。受賞の感想はいかがですか?


 選出してもらって、率直に嬉しいです。


――2月の川崎ブレイブサンダースは7勝1敗で、6日のシーホース三河戦からは7連勝。先日の天皇杯優勝も含めて上り調子です。


 チームとしてすごく調子が上がってきているなと感じています。連戦の時にケガ人も復帰して、その戻ってきた選手とも積極的にコミュニケーションを取れて、いい形で試合を積み重ねていけたと思います。個人的にも(28日の)横浜戦でゲームウィナーのラストショットを決められましたし、調子は良かったなと感じています。


――月間MVPは意識していましたか?


 まさか選ばれるとは思っていませんでした。取ってやろうという気持ちもなかったんですけど、候補に挙がったことがまず嬉しかったです。(ノミネートされた藤井、セバスチャン・サイズ、レオ・ライオンズの)3人からファンの方が選んでくれたのも、本当に嬉しいです。


――天皇杯のファイナルラウンドでは三河、宇都宮ブレックスを破り、川崎が優勝を飾りました。振り返ってどうですか?


 チーム全体がさいたまスーパーアリーナのあの雰囲気にちょっと慣れず、シュートタッチがちょっと……。あ、ジェイ(ジョーダン・ヒース)は入っていましたね(笑)。


――ジョーダン・ヒース選手のシュートはよく入っていました。(※準決勝の三河戦(12日)で3ポイントシュート6本を含む26点を決め、大会MVPに輝いた)


 他はそこまで突出して入った選手がいなかったし、個人的にもあまり入らなかったですが、ディフェンスで頑張ってチームに貢献できました。リングにしっかりアタックはできて、そこからチャンスが生まれたシーンも何回かありました。あと気持ちの面では三河にも宇都宮にも負けていなかったと思います。


 苦しい時間帯もいい時間帯もあって、一発勝負の何が起こるか分からない状況でしたけど、その中でいいコミュニケーションを取れました。特に三河戦は、悪い時間帯もしっかりコミュニケーションを取って我慢できました。宇都宮戦は最後の最後まで集中力を切らさず、ビッグラインアップのディフェンスがものすごく機能しました。

――藤井選手は昨季のBリーグアウォーズで「ベスト5」「ベスト6thマン」「ベストディフェンダー」の三冠に輝いています。「オレのディフェンスは、ここがすごい」と解説してもらっていいですか?


 なんですかね……。ディフェンスは気持ちじゃないですかね。スイッチしたあとのビッグマンに対してのディフェンスは、相手がポストを攻めたり、ミスマッチを突いてきます。チームの戦術もありますけど、まずはタフにファイトして、ミスマッチでも守り切りたいと考えています。負けない気持ちが一番かなと思います。


 ローテーションもあるし、動きながらの対応なので、足を止めず走り続けること。誰かが抜かれてヘルプに行って、そのヘルプへのローテーションで常に足を動かす……。予測もありますけれど、走り続けることですね。あと僕はガードにつく時間が長いので、ボール運びの相手にプレッシャーをかけて、コントロールを狂わせられたらゲームの流れは良くなります。オールコートのディフェンスは川崎の持ち味なので、そこも常に意識しています。


――2月の8試合で計21リバウンドを取っていますし、藤井さんはバスケ選手として小柄でも「身体を張っている」印象が強いです。

 ガンガンぶつかるのは正直好きじゃないですけど、でも負けたくない気持ちがあります。相手は小さい選手に対して、ここだったら行けるという感じで来る。ちょっとでもコンタクトをして、嫌がらせるところはやっています。


――ディフェンスは最初から得意だったんですか?


 いえいえ、中学、高校は本当にスティールしか狙っていなかったです。高校でディフェンスの練習をした記憶がほぼない……。それくらいしていなかったです。


――強みになったのは大学からですか? 川崎に入ってから?


 元から足は動くほうでしたけど、大学でディフェンスは大事だな……と気づきました。鈴木達也選手(現三遠ネオフェニックス)のディフェンスがすごくて、練習中からこんな人とマッチアップしたくないと思っていました(笑)。オールコートの1対1の練習もあったんですけど、見ていて「嫌だなぁ」と感じるくらい、とにかく嫌でした! でもそういう様子を見て、まねして、勉強してディフェンスを少しずつやるようになりました。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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