「#2021のヒーロー」は誰だ? Jリーグ推進委員会15メディアの一押し
Jリーグ推進委員会の開幕特集に参画する15メディアにナンバーワンヒーロー候補を挙げてもらった 【(C)J.LEAGUE】
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上田綺世(鹿島アントラーズ)
ナンバーワンヒーロー候補の最多得票は鹿島の若きストライカー上田綺世。得点王の期待も高い 【(C)J.LEAGUE】
昨季は負傷もあり、決して満足のいくシーズンではなかった。それでも、終盤戦で見せたゴールラッシュは記憶に新しい。昨季の10得点中7得点が終盤10試合で決めたものであり、代名詞でもある動き出しの速さと技術の高さに、決定力が備わったことを証明してみせた。上田のゴールの後押しを受けてチームも順位を上げていることから、2016年以来のJ1制覇を果たすためには22歳ストライカーの活躍は必要不可欠だろう。素早いゴールへの反応とすごみを増した得点感覚で、これまで以上に今季のJ1リーグを盛り上げてくれるはずだ。
超ワールドサッカー
プロ3年目を迎える上田を今シーズンのナンバーワンヒーローとして推したい。2020シーズンの序盤はケガの影響もあり離脱する期間が長く、復帰後も出場機会が限られたが、終盤戦はエヴェラウドとの2トップに固定。最終的には10ゴールを記録し、初の2ケタ得点を記録した。
持ち前の動き出しのうまさ、シュート精度の高さをより成長させている上田にとっては、勝負のプロ3年目。昨シーズンの大卒ルーキーたちの活躍は刺激になっているはずで、チームがタイトルを獲得するためにも、日本人エースとしての活躍が期待される。背番号も「18」と自身が待ち望んだ番号に変更。思い入れのある番号を背負い、得点王も目指してもらいたい。
REAL SPORTS
2021年の鹿島加入が内定していたストライカーは、19年7月に法政大サッカー部を退部し、前倒しで常勝軍団に名を連ねた。加入後わずか1カ月足らずで初ゴールを挙げるなど着実に存在感を示してきた中、特に昨シーズン第32節の清水戦では2ゴールを挙げるなど圧巻のパフォーマンスを見せ、チームを勝利へ導く意識や成長が顕著に感じられた。伊藤翔の移籍によりFWとしての責任感が一層強まり、五輪世代としての注目度もエースの自覚を後押し。ナンバーワンヒーローへと飛躍するシーズンになるだろう。
Qoly
2019年のアジアカップやE-1選手権では大きな批判を浴びたが、その悔しさや経験を糧に、今や鹿島の中心選手となりつつある。182センチの無理が利く身体に点取り屋としての才覚を備え、エヴェラウドとの相性も良好。相手にとっては「警戒していてもやられる」リーグ屈指のFWコンビとなっている。鹿島は今季、クラブ創設30周年の節目を迎えるだけに、リーグタイトルの奪還は至上命題。そのために必要なのはチームを救うゴールであり、優勝が実現すれば必然的に22歳の若きストライカーがヒーローの座に近づくことだろう。
J論(西部謙司)
昨季後半に印象的なゴールを決め、ブレークの兆しを見せていた。もともとチャンスを呼び込む能力は傑出していたが、それをゴールに変える技術が不安定だった。しかし、それも確実性を増している。シュートが決まるようになった上田は得点王も狙えるはず。瞬間的なスピード、コンタクトでの強さ、ジャンプ力といった身体能力も素晴らしい。エヴェラウドとの関係も良いので、得点とアシストの両面で互いを生かせる。
三笘薫(川崎フロンターレ)
昨季ルーキーながら圧巻のプレーを見せた三笘薫。厳しいマークが予想される今季は真価が問われる 【(C)J.LEAGUE】
昨季の活躍はめざましいものがあったが、それだけでは満足していないのが三笘薫という男。昨季途中までスーパーサブ的な起用だったこと、それに目標がさらに高い位置にあり、攻撃的なチームの中で昨季以上の活躍を見せてくれそうだ。2020シーズンは13得点。新人最多タイ記録を残したが、ほぼ2人でマークされる状況にあっても「そこまで対策されているイメージはなかった」と言ってのけるほど、ハードマークを苦にしている印象も少ない。日本代表へ、世界へ。飛び出していってほしいタレントだ。
DAZN NEWS
J1デビューシーズンの昨季は30試合出場で13得点。そしてベストイレブン入り。MVPは得点王にも輝いたマイケル・オルンガに譲ったが、遜色ない活躍だった。筑波大時代から評判は高かったが、ここまでの躍進を誰が予想しただろうか。今季開幕前に行われた富士ゼロックススーパーカップでは2得点を決め、危惧された“2年目のジンクス”は全く感じさせなかった。今季も川崎フロンターレの攻撃はこの若きヒーローを中心に回っていくはずだ。
THE ANSWER
昨季はプロ1年目ながら30試合に出場し、ルーキーでの最多得点記録に並ぶ13得点を挙げるなどJ1優勝に大きく貢献した。自身もベストイレブンを受賞するなど、2020年のJリーグに残した衝撃は大きい。なかでも終盤の横浜FM戦で見せた、自陣ゴール付近から一気に加速した約70メートルに及ぶドリブルは誰も止めることができない圧巻のプレーだった。昨季の三笘の活躍が優勝の原動力になったことは間違いないが、プロ2年目の今季はどこのチームも対策を講じてくるはずだ。それをかわして、もう一段階成長した姿を見せてこそ、真のヒーローになれるだろう。