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今年度の選手権も1年生に逸材がそろう
必見の“スーパールーキー”3人とは
神村学園のエースナンバー「14」を1年生にして背負う大迫。絶品のスルーパスで数々の決定機を創出し、選手権の大舞台で“ハンパない”インパクトを残したい
神村学園のエースナンバー「14」を1年生にして背負う大迫。絶品のスルーパスで数々の決定機を創出し、選手権の大舞台で“ハンパない”インパクトを残したい【吉田太郎】

 青森山田の藤原優大や昌平の須藤直輝といった、Jクラブ内定者が主役候補として名前が挙がる今回の選手権だが、実は1年生にも注目すべき逸材が少なくない。前回大会で話題をさらった青森山田の松木玖生のような“スーパールーキー”は、果たして現れるのか。ここでは「初めての選手権」で活躍が期待される、必見の1年生3人をピックアップした。

神村の大迫はスルーパスが“ハンパない”

 前回2019年度大会の選手権で最大級のインパクトを残したのは、青森山田(青森)の1年生レフティー、松木玖生だった。2試合連続の先制ゴールや、準決勝の帝京長岡(新潟)戦で挙げた貴重な追加点など、得点ランキング3位タイの計4ゴール。さらにプレーだけでなく、ピッチ上で3年生の先輩を容赦なく叱咤(しった)する姿も話題になった。


 前回大会ではその松木に加えて、矢板中央(栃木)の1年生GK藤井陽登もチームの3位躍進に大きく貢献し、大会優秀選手に選出されたが、そうした流れを汲(く)むように、今大会でも活躍が期待される1年生の“スーパールーキー”が少なくない。


 なかでも注目は、神村学園(鹿児島)のU-16日本代表コンビだ。MFの大迫塁とFWの福田師王はともに今春、神村学園中から神村学園へ進学。新型コロナウイルスの影響で春の公式戦は中止となったものの、活動が再開されると早速、2人は主軸として欠かせない存在となった。


 中学時代から年代別代表の常連だった大迫は、1年生ながらかつて高橋大悟(現・ギラヴァンツ北九州)や橘田健人(現・桐蔭横浜大/川崎フロンターレ入団内定)らが背負った神村学園のエースナンバー「14」を与えられている。


 高精度の左足と広い視野の持ち主は、テンポよく味方にボールを付けるだけでなく、スペースがあれば自らドリブルで仕掛け、そこから決定的なスルーパスを供給、あるいは得意の左足で強烈なシュートを撃ち込む。


 とりわけスルーパスは絶品だ。中学3年生だった昨年、U-16世代による国体サッカー少年男子の部に鹿児島県選抜の一員として出場すると、2回戦で優勝候補の千葉県選抜を相手に、いずれもスルーパスで3つのゴールを演出。チームを3-2の逆転勝利へと導いている。

 神村学園の有村圭一郎監督は、「本来は後ろ(ボランチ)だと思う」と認めたうえで、大迫をシャドーのポジションで起用。当然、ボランチよりもゴールに近いため、相手のプレッシャーは厳しいが、そのなかで「不具合を起こさせながら」(有村監督)、高校サッカーのスピードと強度への適応を促してきた。


 まだまだ線が細く、選手権の鹿児島県予選では十分な活躍ができたとは言い難かった。それでもこの秋の確かな成長を、U-16日本代表の森山佳郎監督や、J1クラブのスカウトたちは認めている。


 課題の守備について森山監督は、「ボールを奪いに行くスピードや、奪い切る力もかなり備わってきている」と満足そうに話していた。またスカウトたちも、「フィジカルが良くなっている」と、一様にその進化を高く評価する。


 12月のU-16日本代表候補の合宿中に行われた練習試合では、年上の選手を相手にしても球際で怯まず、攻撃面でも前へ、前へという姿勢をアピール。選手権での活躍を予感させるパフォーマンスを見せている。


 その大迫は、青森山田の松木と連絡を取り合う仲でもある。10カ月前、同じポジションで同じレフティーの松木を「意識する存在」として挙げていた大迫にとって、初めての選手権は、自身の成長を証明する舞台となるだろう。


 鹿児島で大迫と言えば、08年度大会で“ハンパない”活躍を披露した、当時鹿児島城西の大迫勇也(現・ブレーメン)が有名だが、“神村の大迫”もそれに負けないインパクトを残せるだろうか。本人はこう意気込みを口にする。


「自分たちも全国のトップに行って優勝したいという気持ちがあるので、鹿児島城西の大迫選手以上の活躍ができたらと思います」


 ポジション的に、おそらくゴールを量産して“ハンパない”と言われることはないだろうが、最大の特長であるスルーパス、ゲームメーク、献身的な守備で違いを生み出したい。

吉田太郎

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