可視化して振り返る2020年ドラフト会議 各球団の「穴」は埋まったのか?
(注)在籍選手は2020年10月26日現在で引退表明選手および育成選手、外国人枠の選手を除く。選手の年齢は2021年4月1日時点で分布。
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ソフトバンク:独自路線を貫き、支配下全員が高校生!
【ベースボール・タイムズ】
できることならば佐藤が欲しかったところだが、将来性重視の一貫した指名は、球団としての育成力に対する自信の表れであり、チーム作りの大事な柱を改めて宣言するものだった。来季への効果は少なくとも、数年後に大きな成果が出ることを期待しながら待とう。
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ロッテ:欲していた左腕&2位・中森は◎も……
【ベースボール・タイムズ】
ただ、支配下5人はやや少なく、支配下での捕手指名は0人。育成1位で指名した捕手・谷川唯人(立正大湘南高)の成長を期待したが、できることなら支配下で高校生捕手を1人、さらに高校生左腕を加えておけば年齢分布的な穴を埋められたのだが……。
西武:チームの課題、長距離砲&ローテ左腕を確保!
【ベースボール・タイムズ】
準硬式の速球派右腕・大曲錬(福岡大)も楽しみだが、捕手の指名は育成を含めて0人。チームの年齢分布的には高校生左腕を加えておきたかったが、指名はかなわなかった。チームの課題であった長距離砲と左の先発ローテ候補は確保したが、まだまだ埋める穴は残っていると言えるだろう。
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楽天:早川ら即戦力投手を一挙獲得も、長期的には……
【ベースボール・タイムズ】
しかし、チームの年齢分布を見ると、19歳から21歳の層が明らかに不足していた。その穴を埋めるためには今ドラフトでの高校生の大量指名が必要だったが、ふたを開けてみれば5位と6位で指名した2人のみ。来季の戦いに向けては大きな期待を持てるが、長期的な目で見ると、将来の4番候補の不在も含め、足りない部分がまだまだ多く残されることになったのではないか。
日本ハム:1位・伊藤から狙い通りの指名!
【ベースボール・タイムズ】
できれば高校生捕手が欲しかったが、地元育ちの道産子を3名指名(伊藤、根本、今川)した点が好印象。地域密着を図りながら、実力的にも、チーム内の年齢分布的にも、満点に近いドラフトだったと言えるだろう。
オリックス:将来性豊かな上位3人への期待大!
【ベースボール・タイムズ】
さらに4位の中川颯(立教大)はハマれば面白いサブマリン右腕で、5位の中川拓真(豊橋中央高)はチームの年齢バランスを考えても的確な指名。ただ、左腕の指名がなかった点が残念(※育成では高校生左腕を1人指名)で、現チームに刺激を与えられる即戦力も少なかった。昨年1位の宮城大弥の成長を待ちながら、来年のドラフトでは左腕の層を厚くしたい。
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