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ドラフト直前、各球団の「穴」を可視化
補強すべき年齢、ポジションは?

 2020年のプロ野球ドラフト会議がきょう26日に行われる。新型コロナウイルスによる多大な影響を受けたアマチュア球界から一体、何人の選手が指名されるのか。


 今年は多くの大会、リーグ戦が中止となったが、その中でも高校生では高橋宏斗(中京大中京高)、中森俊介(明石商高)、小林樹斗(智弁和歌山高)、山下舜平大(福岡大大濠高)といった投手、大学生では早川隆久(早稲田大)、伊藤大海(苫小牧駒澤大)、木澤尚文(慶應義塾大)らの実力派投手に加え、佐藤輝明(近畿大)、牧秀悟(中央大)、五十幡亮汰(中央大)といった野手陣が上位候補とされる。さらに社会人にもトップ評価の栗林良吏(トヨタ自動車)がおり、昨年のような怪物級の目玉選手はいないが、好素材が豊富にそろっている年だと言えるだろう。


 その中で、セ・パの12球団がどのような戦略を持って“運命の日”に臨むのか。常勝軍団を作り上げるためにはスムーズな世代交代が必要で、そのためには長期的なプランを持ったドラフト指名が重要になる。そこで12球団の所属選手を年齢層別に「右投手」、「左投手」、「捕手」、「内野手」、「外野手」のポジションに分けて“穴”を可視化。それに照らし合わせながら、各球団の補強ポイントを見定めたい。


(注)在籍選手は2020年10月26日現在で引退表明選手および育成選手、外国人枠の選手を除く。選手の年齢は2021年4月1日時点で分布。

ソフトバンク:常勝軍団継続へ、大型野手の指名を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21歳の捕手

穴:19-21歳の外野手


 12球団随一の豊富な戦力を誇り、今季も強さを見せつけた福岡ソフトバンク。育成枠を有効に使いながら次々と若手が頭角を現してきている一方で、主力野手陣の高齢化が顕著であり、松田宣浩、内川聖一に代わって主軸を打てる大型野手の指名を実現させたい。


 現状、二塁と三遊間が補強ポイントではあるが、チーム内の年齢分布を見ると、捕手と外野手が足りていない。昨年は外れ1位で社会人外野手の佐藤直樹、2位で大卒捕手の海野隆司を指名したが、今年も野手の指名を重視するべき。高校生なら尚更よし。ホークスのスカウト力と育成力を生かし、未完成ながらもスケールの大きい大器の指名に期待したい。

ロッテ:「1位・早川」に加えて左腕&捕手を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21歳の左投手

穴:19-21歳の捕手

穴:22-25歳の捕手


 井口資仁監督の下で推し進めてきたチーム改革が芽を出し始めた千葉ロッテ。ドラフト戦線でも、2017年の安田尚憲、18年の藤原恭大に続き、昨年は目玉の佐々木朗希の獲得に成功した。すでに1位指名で地元出身の大学生左腕・早川隆久(早稲田大)の指名を公表しているが、それに加えて高校生の左腕も指名し、19歳から21歳が0人の左投手の穴を埋めたい。


 また、若手捕手も人材不足。昨年は2位で佐藤都志也を指名したが、将来を考えると今年も捕手の指名は考えるべきだろう。来季の優勝へ向けて「1位・早川」は納得の選択。2位以下で、どれだけチームの穴を埋め、バランスを良くできるかに注目したい。

西武:投手力アップへ、今年こそローテ左腕を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21歳の左投手

穴:19-21歳の捕手


 昨年は支配下指名8人中5人が投手でチームの弱点を補う指名を行った埼玉西武。今季は打線も低迷したことで新たな課題も生まれたが、それでもやはり最大の補強ポイントは先発ローテを担える左投手になる。


 現チームには高橋光成、松本航、今井達也ら楽しみな若手投手がそろうが、全員が右腕であり、若手左腕の補強は必須だ。来季を考えるなら大学生や社会人の即戦力左腕が欲しいが、同時に高校生左腕も指名したいところ。また、捕手に関しても層が厚いとは言えず、将来性のある高校生捕手もターゲットになる。複数の左腕&捕手を確保した上で、中村剛也や山川穂高の系譜を継ぐ長距離タイプのスラッガーを指名できればパーフェクトだろう。

楽天:高校生の積極指名で将来のエース&4番を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21歳の右投手

穴:19-21歳の左投手

穴:19-21歳の捕手

穴:19-21歳の内野手

穴:19-21歳の外野手


 FA、トレードによる補強を積極的に行いながら戦力強化に努める東北楽天。その成果も出てはいるものの、現チームの年齢分布バランスは改善できていない。


 中堅選手の層は分厚いが、投手も含めた全ポジションで19歳から21歳の年齢層が圧倒的に薄いのだ。昨年は2位で高校生内野手の黒川史陽を指名したが、それに続く有望な高校生を積極的に指名すべき。コロナ禍で情報が少ない中ではあるが、高校生の大量指名に突き進んでも間違いではない。少なくとも、将来の「エース」と「4番」の候補生は手に入れておきたいところ。補強と育成のバランスが整ってこそ、長く勝ち続けられるチームが出来上がるはずだ。

日本ハム:「1位・伊藤」から左腕+捕手+外野手を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21歳の左投手

穴:19-21歳の捕手

穴:19-21歳の外野手


 若手に多くのチャンスを与え、12球団で最も若いチーム構成となっている北海道日本ハム。近年のドラフトでは「その年のNo.1選手」の指名を貫き、今年は156キロ右腕・伊藤大海(苫小牧駒澤大)の1位指名を明言した。


 まずはその指名が叶うことが前提だが、2位以下で高校生の左腕、捕手、外野手の指名に乗り出すべき。昨年のドラフトでは支配下7人中、社会人と大学生が3人ずつで、高校生は内野手の上野響平のみだった。主力選手に流出のうわさがあることで、どうしても即戦力の補強に気持ちが傾くが、生え抜き選手が活躍している近年の流れを継続させるためにも、もう一度、高校生中心の指名に立ち戻ってみてもいい。

オリックス:将来に備えつつ、来季への特効薬も!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の左投手

穴:19-21の捕手

穴:19-21の外野手


 今季も最下位に低迷しているオリックス。ただ、選手個々を見ると高い能力を持つ若手が多く、山本由伸もまだ22歳というから驚きだ。そして、チーム内の21歳以下の面々を見ても、右腕の本田仁海、左腕の宮城大弥に、太田椋、宜保翔、紅林弘太郎の内野陣と楽しみな若手がそろう。この流れを継続させながら、今年は高校生の左腕、捕手、外野手をそれぞれ指名して、年齢分布の穴を埋めたい。


 ただ、来季の戦いを見据えると、すぐに現チームに刺激を与えられる人材もほしいところ。キャプテンシーのある即戦力や、プロ1年目から高いキャプテンシーを発揮できる選手を指名し、低迷から抜け出せないチームの特効薬となってもらいたい。



<次ページはセ・リーグ各球団の「穴」を可視化>

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プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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