10月26日に行われるプロ野球ドラフト会議。今年の1位指名12人は一体どんな顔ぶれになるのか？　そこで、アマチュア野球の逸材を追って全国各地で取材活動を行うおなじみのお三方、西尾典文氏（野球ライター）、福田豊氏（日刊スポーツ所属）、小関順二氏（野球ライター）に今年も集まっていただき、それぞれが考える12人の名前を挙げていただきました（実施日：10月4日）。

――ドラフト鼎談名物企画、お三方が考えるドラフト1位候補12人の発表です。それでは一斉にホワイトボードを出していただきましょう！


▼福田さんの選んだ12人
中森俊介（明石商）投手
山下舜平大（福岡大大濠）投手
井上朋也（花咲徳栄）内野手
元謙太（中京学院大中京）内野手
伊藤大海（苫小牧駒澤大）投手
木澤尚文（慶應義塾大）投手
鈴木昭汰（法政大）投手
早川隆久（早稲田大）投手
牧秀悟（中央大）内野手
佐藤輝明（近畿大）内野手
五十幡亮汰（中央大）外野手
栗林良吏（トヨタ自動車）投手

▼西尾さんの選んだ12人
高橋宏斗（中京大中京）投手
中森俊介（明石商）投手
小林樹斗（智弁和歌山）投手
山下舜平大（福岡大大濠）投手
伊藤大海（苫小牧駒澤大）投手
木澤尚文（慶應義塾大）投手
早川隆久（早稲田大）投手
森博人（日本体育大）投手
牧秀悟（中央大）内野手
佐藤輝明（近畿大）内野手
五十幡亮汰（中央大）外野手
栗林良吏（トヨタ自動車）投手

▼小関さんの選んだ12人
中森俊介（明石商）投手
山下舜平大（福岡大大濠）投手
来田涼斗（明石商）外野手
伊藤大海（苫小牧駒澤大）投手
木澤尚文（慶應義塾大）投手
早川隆久（早稲田大）投手
平内龍太（亜細亜大学）投手
森博人（日本体育大）投手
牧秀悟（中央大）内野手
佐藤輝明（近畿大）内野手
五十幡亮汰（中央大）外野手
栗林良吏（トヨタ自動車）投手

――お三方がそろって名前を挙げた選手が何名かいますね。まずは早稲田大の左腕エース早川ですね。西尾さんから早川を選ばれた理由をお願いいたします。


西尾　普通に考えて1番人気になるのが早川だと思います。正直去年までは成績も微妙でした、リーグ戦でも負け越していましたし。でも今年に入って（活躍が）素晴らしいので。ちょうど昨日（10/3、対法政大戦）も小関さんと一緒に見ていましたが完封しましたし。左で150キロも普通に出ますし、完成度、即戦力、左、ということで1番希少性も高いですし、即戦力のピッチャーで真っ先に出てくる名前が早川なんじゃないでしょうか。

小関　将来性もある選手だと思いますね。もちろん即戦力で、1年目からどの球団に行ってもローテーションに入ると思いますけども、例えば10年のスパンでも見ても活躍していると思います。こんなに素晴らしい左ピッチャー、和田毅（ソフトバンク）とどっちがいいかなって西尾さんとも話していて、僕は「早川の方がいいんじゃないですか」って話していたら、（神宮球場の）隣の隣の席に広島の苑田スカウト統括部長がいて「そりゃそうだよ」って（笑）。

西尾　「和田とはね、スピードが違うから」みたいなことを言っていましたね（笑）。

――福田さんはいかがですか？


福田　大学に入って最初はちょっとなかなか勝てなくて、伸び悩みかなって思ったんですけど、今年に入ってみたら素晴らしいですよね。高校時代にも注目していたんですけど、うち（日刊スポーツ）のネットの企画で西本聖さん（元巨人）に、当時甲子園で投げていたピッチャー何人かを見てもらったんですけど、『この子が1番いいよ』って言うんですね。どこがいいのか聞いたらフォームとバランスがいいと。投げた後に帽子が落ちたり、軸足で立てなかったり、どっちかに（体が）倒れたりとか、そういう選手がいる中でこの早川だけは、ちょこんと帽子を被っているタイプなんですが全く帽子が落ちないし、とにかくフォームが安定していると。当時そんな風におっしゃっていたんですけど、今もそんな感じですし、そのままスピードが速くなって非常にいいなと思いますね。

＜続きはスポーツナビYouTubeチャンネルか、スポナビアプリでは動画本編未公開のお話もお楽しみいただけます。＞