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B2、昇格本命はパーカー加入の群馬と仙台
チーム一新した福岡がダークホースの予感

仙台は主力がほぼ残留

仙台はB1復帰に向け、片岡大晴などB1を経験しているベテランの活躍がカギとなるだろう
仙台はB1復帰に向け、片岡大晴などB1を経験しているベテランの活躍がカギとなるだろう【(C)B.LEAGUE】

 仙台89ERSは昨季の中断前まで、35勝12敗でB2東地区の首位に立っていた。bjリーグ以来の人気チームで、19-20シーズンは1試合平均2,448人とB2最多の観客も集めている。


 今季はダニエル・ミラー、エリック・ジェイコブセンの両外国籍選手など、主力がほぼ残留。昨季は金城茂之、片岡大晴といったB1経験を持つベテランが渋い働きを見せたが、今季はさらに桶谷大ヘッドコーチ(HC)の教え子でもある寒竹隼人が琉球ゴールデンキングスから期限付き移籍で加入し、「仕事」のできる渋い人材がそろった。


 一方で若手の補強も見逃せない。笹倉怜寿はアルバルク東京からの期限付き移籍で仙台に加わった186センチの大型PG。富山市立奥田中時代には八村塁(ワシントン・ウィザーズ)とともに全国中学生大会準優勝を成し遂げ、名門・東海大でも主力としていた。


 川崎ブレイブサンダースから加わった鎌田裕也も、外国籍選手を相手にしっかり守れる197センチ・112キロのビッグマン。仙台は群馬と並ぶB1昇格の有力候補だろう。


 茨城ロボッツは19-20シーズンの序盤でつまずき、昇り調子なところでシーズンが休止してしまった。


 今季は愛媛オレンジバイキングスを躍進させたリチャード・グレスマンがHCに就任。PG平尾充庸、SG小林大祐、SF眞庭城聖ら主力を残しつつ、北海道時代にBリーグのオールスターも経験しているマーク・トラッソリーニや、B2得点王の経験を持つチェハーレス・タプスコット、献身的な攻守で日本のキャリアが長いアブドゥーラ・クウソーが加わった。派手さはないが、十分に上を狙える陣容がそろっている。


 東地区は越谷アルファーズの補強も充実している。アイザック・バッツ、クレイグ・ブラッキンズとB1でプレーしている外国籍選手を獲得してB2の2シーズン目に入る。 

福岡がダークホースの予感

 西地区は西宮ストークスが充実している。PG松崎賢人、PG/SG道原紀晃、SF谷直樹といった昨季までの主力に加えて、今野翔太、渡辺翔太、福田真生とB1経験者が加わっている。セカンドユニットの充実ぶりはB2でも1、2を争う。


 熊本ヴォルターズはB1初年度から3年連続でB1に「あと一歩」まで迫ったチーム。しかし昨季はB1西地区4位と低迷し、今季はPF中西良太もクラブを去った。またネナド・ヴチニッチヘッドコーチの入国問題もあり、開幕直前にHCが交代する人事があった。PG石川海斗は今季も変わらず脅威だが、復活は容易でない。


 ライジングゼファー福岡は大胆な変化を見せている。昨シーズンの半ばにジョゼップ・クラロスHCが就任し、PGには拓殖大在学中だった平良彰吾を抜擢(ばってき)。すぐに結果は出なかったものの、B1秋田時代と変わらない積極的な守備など、スタイルの刷新に着手していた。


 今季は平良、加納督大の二人を除く全選手が入れ替わった。白戸大聖(前仙台)、丹野合気(前東京EX)、谷口淳(前西宮)といった日本人の新加入選手は、いずれもB2他クラブで主力だった実力者たち。若手や中堅を鍛えることに長けたクラロスHCが、自身の「お眼鏡にかなった才能」をそろえた。サイズアップも果たされ、B2で旋風を起こしそうな気配がある。


 新昇格の佐賀バルーナーズの補強も意欲的だ。PF中西良太、SG相馬卓弥といった新加入選手はB1から声がかかっても不思議のなかった人材。PG渋田怜音は高校時代も含めて特別指定として通算3シーズンの経験があり、駒澤大在学中ながら中途退部して一足先にプロ入りを決めている。


 ルイス・ギル・トーレスHCはスペイン代表のアシスタントコーチとして、2019年のワールドカップ制覇に貢献した指導者。保田尭之アシスタントコーチも熊本のHCとして見事な手腕を見せていた人物だ。佐賀には「B2離れ」をしたコーチングスタッフがそろっている。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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