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パソコンや満員電車に苦戦も…楽しさ実感
西村健太朗が子どもたちに注ぐ愛情

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プロ通算470試合登板、2013年には最多セーブのタイトルも獲得した西村健太朗さん。現在はジャイアンツアカデミーでコーチを務める
プロ通算470試合登板、2013年には最多セーブのタイトルも獲得した西村健太朗さん。現在はジャイアンツアカデミーでコーチを務める【撮影:竹内友尉】

 穏やかな時間が流れている。そこには、まばゆい照明も、耳をつんざく大歓声もない。ただ、目を輝かせた子どもたちがいる。数人のコーチがマスク姿で寄り添い、声を掛ける。その中に、ひときわ体格のいい男性がいた。


 かつて東京ドームのマウンドで重責を担った元投手は、深く膝を折り、子どもたちと目線を合わせてほほ笑みかける。「ジャイアンツアカデミー」のコーチになって1年半余り。落ちていく夕日に照らされ、グラウンドに人一倍大きな影が伸びた。

経験のなかった、まったく新しい日々

 先生役がすっかり板についてきた。「最初のころは野球がうまくなるようにしてあげようと思っていましたが、今はいかに楽しくできるかを考えながらやっています」。西村健太朗さんは、穏やかな目をして言う。巨人の一員として、プロ野球の世界で15年間戦い、2018年限りで現役を引退。第2の人生の出発点は、アカデミーのコーチだった。保護者のほとんどは西村さんのことを知ってくれていても「子どもたちからしたら『誰この人?』って感じだったと思いますよ」。


 テキストはあっても、指導は生モノだった。それぞれの運動能力も、性格も、意欲も違う。こちらが呼び掛けても、恥ずかしがって反応がないことも少なくなかった。プロのキャリアは全く役にたたない環境で、手探りの日々。さらに、グラウンド以外の仕事も待っていた。


 184センチの長身を、すし詰めの電車内に押し込める。


「経験したことがなかったんで、しんどかったです」

小西亮(Full-Count)

1984年、福岡県出身。法大卒業後、中日新聞・中日スポーツでは、主に中日ドラゴンズやアマチュア野球などを担当。その後、LINE NEWSで編集者を務め、独自記事も制作。現在はFull-Count編集部に所属。同メディアはMLBやNPBから侍ジャパン、アマ野球、少年野球、女子野球まで幅広く野球の魅力を伝える野球専門のニュース&コラムサイト

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