ボートレース尼崎の「G1尼崎センプルカップ 開設72周年記念」(優勝賞金1200万円)は3日に初日を終了、12R「センプルドリーム」は1コースの毒島誠(群馬出身・群馬支部41歳)【冒頭の写真】が、枠なり3対3からコンマ13のスタートを決めて逃げ快勝した。

　2着は4カドから最内を差し伸びた茅原悠紀、3着は2周2マークで河合佑樹を競り落とした島村隆幸。3連単の1-4-6は1630円の7番人気だった。

　勝った毒島は幸先良い白星ゲットにホッとした表情。「行き足が良かったですね。少し回転が上がっていたけれど、それでも水準の回り足はありました」と好感触を口にした。2日目は6R3号艇と11R6号艇の2回乗り。時折見せるピット離れ仕様も検討しつつ、変幻自在の走りを展開しそうだ。

　予選組では丸野一樹がまくり差しと逃げで連勝。いい時の丸野らしい、初動の舟の向きに切れ味があり、これなら思いのままに展開を突ける仕上がりだ。本人も「プロペラ調整で思ったとおりの反応がありました。コンディションに合わせてさらに良くしていきたい」と話す。

　2日目「ぶるたんドリーム」の1号艇に組まれた桐生順平(福島出身・埼玉支部38歳)【写真下】も、ムードは上々だ。1月の当地一般戦で足慣らしをしている効果は絶大。初日は道中競りにも勝ち、2着2本にまとめた。「乗りにくさは残っているけれど、足は悪くないですよ。プロペラで乗り味を上向かせたい」。幸い時間はたっぷりある。しっかり調整して「ぶるたんドリーム」を確実に逃げ切りたい。

　2日目の注目レースは、その桐生順平が出走する12R。

＜尼崎 2日目 12R ぶるたんドリーム＞
1枠 桐生　順平（福島・埼玉）
2枠 松井　　繁（大阪・大阪）
3枠 土屋　智則（群馬・群馬）
4枠 深谷　知博（静岡・静岡）
5枠 丸野　一樹（京都・滋賀）
6枠 篠崎　元志（福岡・福岡）
※()内は出身・支部の順

　桐生順平が逃げ速攻で押し切りそう。乗りにくさの課題があった初日から、プロペラ調整で上積みを果たすだろう。ただ、相手は大混戦。松井繁は今節26.9％機を考えれば、必要最低限のレース足には仕立てているだけ立派で、正味の機力には？が付く。むしろ連の相手を固定するなら丸野一樹だろう。初日はコース不問の立ち回りで連勝。ここもまくり差しのハンドルで見せ場はつくれる。

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