ロッテレジェンド対談 有藤通世×山崎裕之 金田監督との「対立」で絆が強まった?
「伝説の好打者」の打撃に衝撃を受けた
“ミスター・ロッテ”と呼ばれる有藤氏は、プロ1年目から新人王に輝くなど活躍した 【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
山崎(※敬称略。以下、同) 今日もロッテは1番・和田(康士朗)、4番・安田(尚憲)か。
有藤 安田を4番、和田を1番に起用し続けるという井口監督の勇気はすごいよね。まだ50試合も行ってないわけだから、普通は、なかなか冒険ができないよ。それでも首位に立っている(8月21日試合終了時)わけですから、この眼力には頭が下がるね。彼らが、勢いをつけているというところもあるからね。
山崎 ベテランのいい刺激にもなる。このままでは、スタメンで出られないような状況を作っているわけだから。
有藤 だって安田が出始めたら、レアードなんか帰っちゃったじゃない。和田が出始めたら、荻野(貴司)も福田(秀平)もセンターの起用機会が少なくなるよ。ちょっとでもダラけてきたら「使わんぞ」という姿勢を首脳陣が見せているから、厳しいチーム運営ができているんじゃないですか。
――試合を観戦しながら、当時のお話をうかがっていきたいのですが、お2人ともチーム名が東京オリオンズの時に入団されたんですね。
山崎 そう、東京オリオンズ。
有藤 僕はドラフトが1968年の暮れで、その時は東京オリオンズなんですけど、年が明けてロッテオリオンズになった。
――山崎さんは、高校卒業後の1965年に入団、有藤さんは大学卒業後の1969年に入団ですが、年齢は同じで誕生日が近いんですよね。
山崎 5日違い。
有藤 私が5日だけ先輩(笑)。
――オリオンズに入団して良かった、という思い出がありましたら教えてください。
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