声優・濱野大輝、平ちゃんに弟子入り!? 「楽しみだけど緊張」J1ライブ配信に出演

吉田治良

声優界きってのサッカーフリーク濱野大輝さん。ライブ配信に出演する鹿島vs.G大阪の注目ポイントを聞いた 【写真提供:アーツビジョン】

 スポーツナビが8月23日にライブ配信する鹿島アントラーズvs.ガンバ大阪の一戦に、声優としてさまざまな番組で活躍中の濱野大輝さんがゲスト出演することになった。ヨーロッパサッカーに精通し、トッテナムの熱烈なファンとしても知られる濱野さんが、Jリーグウオッチャーの平ちゃんこと、平畠啓史さんらとどんなトークを繰り広げてくれるのか。非常に楽しみだが、今回はそれに先立って、この試合の見どころや注目選手について話を聞いた。(取材日:8月18日)

推しの選手は鹿島・上田綺世

──海外サッカーフリークとして知られる濱野さんですが、Jリーグもよくご覧になるんですか?

 ここ2年くらいですね、しっかりと見るようになったのは。

──何かきっかけが?

 ヨーロッパのサッカーを10年ちょっと追いかけてきて分かったのは、結局、世界で活躍する日本人選手も、当たり前ですけどJリーグから輩出されるんだって。言わば、Jリーグは“宝の山”みたいなもので、そこから自分好みの逸材を見つける楽しみを覚えてしまったんです(笑)。

──特に応援しているチームはあるんですか?

 今は「チーム」ではなく「選手」ですね。追いかけてみたいなって思える選手がいるチームを、重点的に見るようにしています。

──今の推しは?

 すごく気になっているのは、鹿島アントラーズの上田綺世選手。来年の東京五輪でもきっと活躍してくれるでしょうし、将来は日本代表を背負っていくようなストライカーになると思っています。しばらくケガで離脱していましたけど、もうすぐ戻って来られそうなので、ここからの巻き返しに期待しています。

──今季、一時はゴールが奪えずに苦しんでいましたね。

 大学生としてA代表に選ばれて、去年のコパ・アメリカにも出場と、Jリーグで活躍するよりも前に有名になってしまって、その分、周囲の目も厳しいと思うんです。ただ、とにかく動き出しの質は抜群ですからね。マーカーからスッと離れて自分の“ポケット”を作るみたいな。ああいった駆け引きの能力を、あの若さで持っている選手はなかなかいませんから。

──その上田選手を擁する鹿島が今節、ホームで対戦するのがガンバ大阪です。G大阪にも推しの選手はいますか?

 去年は食野(亮太郎/現マンチェスター・シティ所属)選手の思い切りのいいプレーを楽しみに見ていたんですけど……。うーん、今年だと井手口(陽介)選手ですかね。強烈なミドルシュートも含め、能力的にはものすごいものを持っているし、特に攻撃の組み立ての部分には注目したいですね。あとは、フランスから日本に戻って、ようやくケガも癒えた昌子(源)選手にも頑張ってほしいです。

 それから、湘南ベルマーレとのルヴァンカップの試合(8月12日)を見てあらためて思ったんですが、ガンバはアンダー世代に良い人材が本当にたくさんいますよね。若手ばかりのメンバー構成でも、あれだけしっかりとしたサッカーができるんだと感心しました。

染野、荒木…鹿島の若手は楽しみ

鹿島は高卒ルーキーの活躍に期待。荒木遼太郎は神戸戦でJリーグ初ゴールを決めた 【(C)J.LEAGUE】

──やっぱり、これから海外に出て行く可能性のある若手に、どうしても目が行くようですね。

 気になりますね(笑)。最近では若くしてヨーロッパのビッグクラブに羽ばたいていく選手が多いじゃないですか。もしかしたら、自分が応援しているトッテナムにも、日本人の逸材が次々と入ってくるような時代が訪れるのかもしれないなって、ちょっと期待しながら見ています。

──若手の育成に関しては、鹿島もJリーグ屈指ですよね。

 ルヴァンカップも含めて、ここ4試合ほどの鹿島のサッカーをチェックしたんですが、後半の飲水タイム後くらいのタイミングで一気にサッカーが変わる印象があるんです。その中で、高卒ルーキーの染野(唯月)選手や荒木(遼太郎)選手などが途中出場からとてもいい働きをしている。あとは、ヴィッセル神戸戦(第10節)でJ1デビューを飾った松村(優太)選手も、静岡学園高時代からすごかったですからね。Jリーグでも果敢にドリブルで勝負してほしいです。

──鹿島の高卒ルーキーたちは、将来の海外挑戦も視野に入れているでしょうね。

 荒木選手なんかは、海外でも十分にやっていけそうです。顔の出し方がうまいというか、神戸戦の同点ゴールもそうですけど、彼にしか見つけられないスペースがあって、そこに思い切りよく飛び込みながら、しっかりとボールをコントロールしてシュートにまで持っていけるというのは、素晴らしい才能だと思いますね。

──今季からザーゴ新監督を迎えた鹿島は、ボールを握るサッカーにチャレンジしていますね。

 ポゼッション重視のサッカーですね。その影響でリーグ再開後もなかなか調子が上がらなかったんですが、徐々に新しいスタイルが浸透してきている印象です。ここにきてゴールを量産しているエヴェラウド選手をはじめ、新加入選手がチームにフィットしてきたことで、少しずつ結果がついてくるようになったんでしょうね。

──ただ、その一方で鹿島らしい手堅さとか、勝負強さが失われてしまった感もあります。

 連戦の疲れもあると思うんですが、特にサイドの選手を筆頭にハードワークを求められるサッカーなので、疲労によって一瞬集中が切れた時にやられてしまっている。ただ、今まさに変革に乗り出したばかりですし、鹿島のような強豪クラブが変わろうとしている過程を見るのは、とても興味深いですよね。

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著者プロフィール

1967年、京都府生まれ。法政大学を卒業後、ファッション誌の編集者を経て、『サッカーダイジェスト』編集部へ。その後、94年創刊の『ワールドサッカーダイジェスト』の立ち上げメンバーとなり、2000年から約10年にわたって同誌の編集長を務める。『サッカーダイジェスト』、NBA専門誌『ダンクシュート』の編集長などを歴任し、17年に独立。現在はサッカーを中心にスポーツライター/編集者として活動中だ。

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