連載:渋野日向子、全英女子オープン連覇の可能性

渋野日向子のトレーナーが明かす 全英連覇へ取り組んだトレーニングとは?

北村収
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昨年、メジャー制覇を成し遂げた渋野日向子(写真右)。今年は“チームしぶこ”に世界のトッププレーヤーの体づくりをしてきたトレーナーの斎藤大介氏(写真左)が新たに加わった 【写真提供:斎藤大介】

 昨年、青木翔コーチとともにメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子。今年は“チームしぶこ”に強力なサポーターが加わっている。リディア・コ、イ・ジョンウン6、畑岡奈紗らの世界のトッププレーヤーの体づくりをしてきたトレーナーの斎藤大介氏だ。渋野日向子は全英女子オープン連覇に向けて、どんなトレーニングを積んできたのだろうのか?

4月に大きくメニュー変更

――斎藤さんの具体的な役割を教えていただけますか?

 基本的に技術面はコーチの青木さんなので、僕の役割としてはまず体をしっかり作るということです。体を技術につなげる橋渡し役じゃないですけど、体ができてもそれがスイングにつながらなかったら意味がないので。青木さんともコミュニケーションをしっかりとっています。

――青木コーチとどのように連携しているのですか?

 青木さんはものすごく体に対する理解があるコーチなので、スイングを変えようと思ったら、絶対に体からじゃないとダメっていうのをしっかりと理解されています。青木さんは偉大なコーチですけど、僕にいろいろとよく聞いてくれますし、僕はそれに対してトレーナーとして意見を答えるという、その繰り返しですね。

――トレーニング通じて渋野選手の体は変わってきましたか?

 昨年12月と比べて、体重は3キロくらい増えているのですが、筋肉量が3.5キロくらい増えて、体脂肪が0.5キロくらいマイナスになりました。

――シーズン前からどのようなトレーニングを積んできたのですか?

 1月中旬から2月末まで、タイで合宿をしていました。そのまま3月頭のダイキン(国内女子ツアー開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント)に行く予定でしたが、前の週に中止が発表されてしまいました。その後は1週間ごとに試合が中止になるような感じで、(いつ開幕になるか分からないないので)なかなか思い切ったこと(トレーニングメニューの変更)ができなかったんですよね。

 4月くらいの時点で、2カ月間は試合がないと確定したので、そこで思いっきりメニューを変えました。だから4月くらいが一番調子が良かったんですよね。ただ、青木さんと話をして、調子が良すぎるというのは続かないので、いったん落とそうという話を4月の段階でして、それが6月くらいまで続きました。6月末に開催されたアースモンダミンカップも、最後の最後まで開催されるかわからなかったので、調整したのは開幕前の1週間とか、2週間くらいでした。

――アースモンダミンカップは予選落ちでした。この結果を受けての対策は?

 チームで話し合いました。多少の微調整はしながら、いろいろ振り返りというか、しっかり反省するところはして対策は立てて……。ただ、そんなに何かを変えたというわけではないですね。チームとして方向性は決まっているので。

――7月上旬に全英女子オープンの開催が決定しましましたが、その後の動きは?

 その頃からシーズン中のより実践的というか、3月まで行っていたようなトレーニングに戻りました。同じトレーニングで比較して見たら結構キレが増していました。身体的には一切問題ないですね。

※スポーツナビアプリでは、斎藤氏より提供してもらった渋野のトレーニング動画を公開。斎藤氏が狙いなどを解説している。

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著者プロフィール

北村収

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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