コロナ禍における韓国プロ野球の対策 NPBより早い開幕、工夫するにも限界が?
ファンは「Zoom」で声援
KTウィズは「非対面ライブ応援」を企画。無観客での開幕が検討されている日本でも参考になりそうだ 【写真:kt wiz】
水原(スウォン)が本拠地のKTウィズは開幕戦に合わせて、「非対面ライブ応援」という企画を実施した。KT球団は一塁側のステージの上に約400インチ(幅10メートル、高さ6メートル)のLEDモニタを設置。そこにはテレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」に参加する先着300人のファンの映像が映し出され、応援団長やチアリーダーのリードに合わせて、ファンが選手に声援を送った。KT球団広報チームのイ・サングク次長はこの企画の実施意図についてこう説明した。
「シーズンが無観客で始まりそうだ、と分かった3〜4週間前から準備を進めてきた。ファンを球場に迎えられないという残念さ、どうやったら交流できるかと考えた結果、リアルタイムで喜びを分かち合える方法として思いついた」
KTの親会社は通信事業者だ。イ・サングク次長は「場内の通信環境が良いからできる企画だと思う」と話した。この非対面ライブ応援は無観客試合が続く限り、すべてのホームゲームで行う予定だ。
グラウンド組が感じる「やりにくさ」
韓国語で無観客の「無(ム)」と同じ「ム」という発音のため、大根が描かれた観客席 【写真:SKワイバーンズ】
当初の予定より38日遅れで公式戦をスタートさせた韓国プロ野球。今月中旬には観客を迎えての開催時期について話し合われる見込みだという。