久保にあってイ・ガンインにないものとは? 日韓の超新星をスペイン人アナリストが分析

ともに2001年生まれで左利きのアタッカーと、共通点の少なくない久保とイ・ガンイン。アジア・サッカーの未来を担う日韓の超新星の直接対決が、20節のラ・リーガで実現するかもしれない 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 2019-20シーズンのラ・リーガも折り返し地点。今週末の20節からいよいよ後半戦に突入する。そして現地時間1月19日、マジョルカの本拠地ソン・モイスで実現するかもしれないのが、アジアの超新星対決だ。マジョルカの久保建英とバレンシアの韓国代表MFイ・ガンイン。ともに2001年生まれで、10歳の時にスペインに渡り(久保はバルセロナ、イ・ガンインはバレンシアの下部組織に入団)、さらにいずれもレフティーと共通点が少なくない2人だが、ここではスペイン人の戦術アナリストが、それぞれのプレースタイルを分析する。久保にあってイ・ガンインにないもの、イ・ガンインにあって久保にないものとは──。

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久保の才能をいかにチームに還元させるか

 久保建英は、選ばれた特別なフットボーラーだ。それは一目プレーを見れば分かる。

 弱冠18歳にして日本代表に名を連ねる久保は、昨夏に加入したレアル・マドリーでもプレシーズンマッチで好印象を残した。近年では乾貴士(エイバル)、柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)に続くこの日本人プレーヤーのラ・リーガ上陸は、ロシア・ワールドカップでの代表の躍進も含めて、われわれヨーロッパの人間に日本サッカーの成長を強く印象付けている。

 さらに日本人だけに留まらず、欧州リーグでプレーするアジア人選手の数も年々増え、彼らの直接対決も珍しくなくなった。2019-20シーズンのラ・リーガ後半戦の初戦となる20節、マジョルカ対バレンシア戦もそうで、周知のとおりマジョルカにはマドリーからレンタル移籍中の久保が、バレンシアには久保と同じ18歳の韓国人プレーヤー、イ・ガンインが在籍している。アジアのサッカーをけん引する次世代の旗手たちの競演は、この試合の見所のひとつだろう。
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著者プロフィール

1995年、マドリード生まれ。マドリード・コンプルテンセ大学ジャーナリズム学部を卒業。ミゲル・アンヘル・デ・セルバンテス・ヨーロッパ大学でサッカーの分析とスカウティングを学ぶ。『アス』紙の記者や 複数のメディアでの試合実況、コメンテーターなどを経て、現在はアナリストとして『エコス・デル・バロン』に籍を置く。

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