大迫勇也は降格圏のブレーメンを救えるか ボロボロに崩れても…「自分たち信じて」
ボールを失うことを恐れずに要求し続ける
大迫は低迷するチームを救えるか。ウインターブレーク明け、後半戦での巻き返しに期待したい 【Getty Images】
「もちろん、チームはいま苦しい状況にいると思いますけど、いい選手がそろっていますし、クオリティーがあるチームだと思うので。『僕らならできる』と信じているので、最後まで自分たちを信じて戦い続けたいと考えています」
21日、今年最終戦となるケルンとの試合も0-1で落とし、その翌日にデュッセルドルフが勝利したことで、ついに順位は自動降格圏となる17位にまで落ち込んでしまった。
だが、あきらめてどうなるというのか。嘆いてどうするというのか。残留争いという現実を受け入れ、自分たちの状況を徹底的に分析し、言い訳ができないくらいに練習に熱を入れて取り組んでいく。負けが込むと、どんな選手でもミスを怖がってしまう。ボールを持ちたがらなくなってしまう。大迫が相手に囲まれてつぶされると、ファンからため息が聞こえることがある。しかし、それは大迫がボールを失うことを恐れずに、ボールを要求し続けているからこそ、起きていることなのだ。現実から逃げようとする選手は批判の対象にもならない。
我が身を投げうって、自分の力を最大限発揮して、チームの勝利のために、ファンの歓喜のために、そして自分たちの誇りのために、大迫は立ち上がり続ける。きっと、また拳をぎゅっと握って、仲間とファンとともに、喜びをかみしめられるときが来ると信じて……。
(取材協力:ブンデスリーガ)