香港Cは地元勢レベル低し、日本馬が優勢 国際GI・4レースの馬券の狙い目を伝授

JRA-VAN

【香港マイル】ビューティージェネレーションの相手はノームコア

 なにしろ、このレースは香港馬が強い。ここ2走3着でやや人気を落としそうなビューティージェネレーションだが、いずれも酷量を背負っていた。57kgで出られて、逃げまたは2番手で競馬ができそうなのだから、やはり最有力と考えていいのではないか。

最強マイラー・ビューティージェネレーションを差し切るとしたらノームコアしかいない 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 相手は4頭出てきた日本勢だが、まずノームコア。近走のマイルでの強さは特筆もので、特に前走・富士Sは56kgでの快勝だからレベルが高い。今の充実ぶりなら、香港の最強マイラーを差し切っても不思議ではない。非常に楽しみなレースである。

 次いでインディチャンプ。能力だけならこの馬を上に見てもいい。ただ、恐らくはマイルCSが目標だったはずで、休み明け3戦目なのがどうか。ここで勝てば名実ともにアジア最強マイラーとなるが……。

 ペルシアンナイトは、札幌記念から数えるとシーズン4戦目。インディチャンプより1戦多いのがどうか。アドマイヤマーズは、富士Sでの負け方が納得いかない。よほどの上積みがないと厳しいだろう。

 この2頭よりは、香港のワイククを買っておきたい。

【香港スプリント】ビートザロック今回は大きなチャンス

 人気でもビートザクロックを推したい。22回走ってすべて3着以内。昨年は3着だったが、まだGI勝ちがなく実績不足。そして、テン乗りのムーア騎乗だった。その後モレイラに戻ると香港GI、国際GIと勝って休養に入り、ひと叩きして今回の実戦。6歳といっても老け込む年齢ではない。今回は大きなチャンスである。

昨年覇者ミスタースタニングは大舞台での激変がありそうだ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 相手は昨年の覇者ミスタースタニング。前走は取消後7か月の休養を挟んでのもので基準外。もちろん、勝負はここである。

 3番手はエセロ。勢いに任せてGIまで駆け上がれるかどうかだが、まだ成長途上であることは確か。ここを使って勝負は1月以降なのかもしれない。あまり大きな期待はしたくない。

 押さえにホットキングプローン、ディービーピンまでとしたい。

 日本のダノンスマッシュはまだ今後がある馬だが、香港のそうそうたる顔ぶれからすると一枚落ちると言わざるを得ない。このレースを使って、来年は高松宮記念やスプリンターズS制覇へと飛躍してほしいものだ。

(文:市丸博司/パソコン競馬ライター)

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