マンUの未来を明るく照らす若手三銃士 スールシャール監督の薫陶を受け躍動

リチャード・ジョリー
アプリ限定

ラッシュフォード(中央)、マルシャル(左)、そしてジェームズ(右)。若さとスピード感にあふれる3人のアタッカーは、低迷が続くユナイテッドの希望だ 【Getty Images】

 第15節まで終えたプレミアリーグで、首位リバプールに勝ち点22差の6位。オレ・グンナー・スールシャール政権2年目の今季も、マンチェスター・ユナイテッドは苦しい戦いが続いている。だが、光明もある。前線のヤングトリオだ。失っていた自信を取り戻し、一皮剥けつつあるのが、マーカス・ラッシュフォードとアントニー・マルシャル。そして、今季最大の発見と言えるのが新加入のウェールズ代表ウイング、ダニエル・ジェームズだ。指揮官の薫陶を受ける若手三銃士は、まだ粗削りながら大きな可能性を秘めている。

※リンク先は外部サイトの場合があります

好調時には手がつけられない

 それはシーズンの始まりだけでなく、新しい時代の幕開けを告げるものでもあった。

 マンチェスター・ユナイテッドは今季のプレミアリーグ開幕戦で、チェルシーに4-0で快勝した。得点者はマーカス・ラッシュフォード(2点)、アントニー・マルシャル、そして途中から出場したダニエル・ジェームズだ。その時、ラッシュフォードとジェームズは21歳、マルシャルは23歳で、3人の年齢を足すと「65」。3シーズン前のユナイテッドは、前線の選手の合計年齢が「66」ということがよくあったが、それは2人──ウェイン・ルーニー(現DCユナイテッド)とズラタン・イブラヒモビッチ(現LAギャラクシー)──の年齢を足したものだった。

 あれから3年が経ち、ユナイテッドは一気に若返りを図った。今オフにロメル・ルカクとアレクシス・サンチェスをともにインテルに放出し、今季はリーグ屈指の若い前線で戦っている。センターFW(CF)にマルシャル、左サイドにラッシュフォード、右サイドにジェームズというのが前線の基本的な構成だ。また控えには18歳のメイソン・グリーンウッドがいる。

 彼らの特徴は「若さ」と「スピード」だ。それはオレ・グンナー・スールシャール監督のビジョンを表している。ユナイテッドは今季も不安定な戦いが続いているが、この3人が輝いた瞬間も少なくない。冒頭のチェルシー戦や、いずれも3-1の勝利を収めたノーリッジ戦(第10節)とブライトン戦(第12節)、7分間で3ゴールを奪ったシェフィールド・ユナイテッド戦(第13節)などがそうだ。

 ラッシュフォードはノーリッジ戦でジェームズの見事なアシストから決勝点となるゴールを奪い、ブライトン戦ではマルシャルのお膳立てからチームの3点目を決めている。逆にマルシャルは、ノーリッジ戦でラッシュフォードのラストパスから得点。荒削りな若者たちは継続性には欠けるものの、好調時には手がつけられなくなる。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント