連載:未来に輝け! ニッポンのアスリートたち
家族のサポートを力に変えて 小倉理恵はパラバド初代女王を目指す
寂しい思いをさせないために始めた「交換ノート」
娘との「交換ノート」はうれしいと話す 【スポーツナビ】
「交換日記みたいに、留守番をしている娘が今日あったこととかを書いて、それに私が返事をしたり、自分のことを書いたりしてるんです。私としてはうれしいですね。ただ、娘の方はもう飽きてきているみたい(笑)」
中国勢にも手応えを得る
家族の応援を受け、東京パラを目指す 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
「負けたのでまったく満足はしていませんが、これまで歯が立たなかった選手に対して互角に戦えるようになった点は手応えを感じています。ただ、互角にやっている以上は勝っていかないといけない。技術的にも精神的にも彼女たちに負けていた部分があるので、そこが反省点です。ジャパン国際では絶対にリベンジしたい」と言葉に力を込める。
また、日本代表の山崎将幸コーチは「小倉選手はチェアワークに頼らず、相手の動きを見ながら嫌がるショットを選択し、打てるようになってきた。中国の選手と競えるようになったのは成長だと思う」と話し、ジャパン国際でも表彰台以上の成績を期待する。
育児と競技の両立に悩み、選手を辞めようと思ったこともある。だが、いまは家族の応援を支えに、東京パラまで突っ走る覚悟だ。今年はジャパン国際が終われば、国内で調整する予定。年末年始は久しぶりに家族旅行を予定しているといい、そこでしっかりとリフレッシュし、ポイントレース終盤に向けてギアを上げていくつもりだ。