スプリンターとマイラーの対決!スワンS 過去10年データでは安田記念組が優勢

JRA-VANデータラボ

マイルCSへ向けたステップ

 京都競馬場の芝・外回り1400mを舞台に行われるスワンS。グレード制導入当初からマイルCSへ向けたステップに位置づけられているレースだが、スプリンターズSが秋前半に移動した2000年以降は、同レースに出走したスプリンターも交えての一戦になっている。既に秋のG1を一度使った馬か、それとも次のG1を目指す馬か、このスワンSを分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 人気別の成績を見ると、1、2番人気が連対率40.0%・複勝率50.0%、3、4番人気は同30.0%・40.0%など、1〜4番人気は好走確率にあまり大きな差はない。となれば、配当妙味があるのはオッズが高いほうの馬。回収率は3番人気が単複ともに100%を突破したほか、2番人気の単勝は203%、4番人気の複勝も112%を記録している。対して、1番人気の回収率は単複とも60%前後。無理に1番人気を消す必要まではなかろうが、上位人気の中で迷ったら2〜4番人気を優先したい。ほかに8番人気の単複や、10番人気の複勝が高回収率だ。

枠番、馬番別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別では、3〜5枠が計【0.1.6.48】と、3着が多い一方で連対馬が1頭しか出ていないのが目立つところ。内外の比較では、外のほうがやや好走確率が高い傾向にある。

 昨年は11頭立て、一昨年は18頭立てなど、年によって出走頭数に大きな差があるため、馬番別の成績(3頭きざみ)もみると、こちらは10〜12番が連対率37.9%と群を抜いた数字を叩き出している。枠番別では8枠も悪くはなかったが、多頭数になった年に16〜18番枠を引いた馬は連対がない。

年齢別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年の年齢別成績では、3歳馬が連対率25.0%、4歳馬が複勝率28.6%を記録し、5歳以上をやや引き離している。ただ、表の右に記したように、近5年の4歳馬は【0.1.1.9】と今ひとつ。近年の傾向からは、勝つか馬券圏外かという両極端になってはいるものの、まずは3歳馬に注目したい。

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