連載:上原浩治、日の丸への想い

日の丸のユニホームを着る選手へ 上原浩治が期待する侍ジャパンVol.2

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上原さんは日の丸を着る選手たちへ「日ごろとは違う戦いがあることを知って、そのことを後輩たちに伝えていってほしい」と思いを伝えた 【写真:アフロスポーツ】

 再び、結束を――。現侍ジャパンの稲葉篤紀監督は3学年上、コーチを務める建山義紀は高校時代の同級生である。同世代の仲間が率いる今回のチームに対し、世界を知り尽くす上原浩治さんは何をどう、アドバイスするのか。そして日の丸のユニホームに袖を通してグラウンドに立つ選手たちに対して、上原さんが世代を超越して求めるものとは。現役を退いた今だからこそ、伝えたいことがある。

選手から考えを言えることが大事

――首脳陣が(選手と)年齢の近いことをうまく生かしたりだとかを期待しているんですが、監督やコーチ陣に、「こうやっていったらいいんじゃない?」というようなことがあればお伺いできますか?

 もちろんコーチから言うのは当たり前で、選手から言えるようになって欲しいなと思います。「自分はこういう考えなんです」というのをきちんとコーチに伝えることができれば、悩むようなこともなくなってくると思うんで。

――それはチーム作りの哲学みたいなもの、そういう雰囲気づくりをしていって欲しいということですね?

 はい。だから僕はピッチャーなんで、中継ぎとかを経験した上で、やっぱり「いつ投げるんだろう」というのが一番ダメだと思うんで。「ここからお前な」とハッキリと言ってくれた方がブルペンで作りやすいですし、ハッキリとした意見交換というのができたらいんじゃないですかね。気持ちの持っていき方がすごく大事ですから、中継ぎというのは。

――そういうお話を聞くと、先発、中継ぎ、クローザー、全部を経験されている上原さんが侍ジャパンのスタッフに入った方がいいんじゃないかと思いますが、将来的にどうですか?

 いやもう、中途半端に引退したんで、今は何も仕事もないですし、今は結構無責任な発言ができますけど(笑)。中に入ってしまうと無責任な発言ができないんで……、自由に喋ってる方が楽ですよね(笑)。

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