注目馬が続出する馬主「ゴドルフィン」 馬券になる好走データを丸ごと分析!

JRA-VANデータラボ

クラス別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4はクラス別成績。上から順に見ていくと、新馬戦が優秀な一方、未勝利戦はそれほどでもない。勝ち上がった馬は安定して走っており、条件戦では2勝クラスが好成績。オープンまで行った馬の成績も優秀で、なかでもオープン特別の成績は圧巻だ。重賞でもしっかり通用しており、ゴドルフィンの馬のポテンシャルの高さを感じさせる。また、平場戦より特別戦のほうが明らかに高い数値を残している点も記しておきたい。

騎手別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は騎手別成績で、着別度数順と単勝回収率順(騎乗20回以上)の上位5騎手をそれぞれ示している。トップの10勝を挙げた川田将雅騎手は、昨年の短距離G1春秋制覇を飾ったファインニードルとのコンビが光る。単複の回収率も90%台で十分の数字だ。勝利数2位の田辺裕信騎手は、川田騎手をも上回る勝率32.0%、単勝回収率146%を記録。同3位のミルコ・デムーロ騎手も好走率が高く、回収率も単複ともに88%と悪くない。

 単勝回収率順のランキングに目を転じると、トップの藤岡佑介騎手や4位の池添謙一騎手は好走率もかなりのもの。両騎手がゴドルフィンの馬に騎乗してきたら、積極的に狙ってみたい。

厩舎別成績

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は厩舎別成績で、着別度数順と単勝回収率順(出走20回以上)の上位5厩舎をそれぞれ示している。こうして見ると、両方のランキングで1〜4位を関西所属の厩舎が占めている。表3の項で関西圏が得意と述べたが、その一因はこのあたりにもありそうだ。ランクインした厩舎はいずれも好成績を収めており、なかでも着別度数順1位、単勝回収率順4位の吉村圭司厩舎、同4位、1位の西浦勝一厩舎は、好走率、回収率ともに素晴らしい数字が並んでいる。

種牡馬別成績

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は種牡馬別成績で、着別度数順と単勝回収率順(出走20回以上)の上位5種牡馬をそれぞれ示している。やはりと言うべきか、同一グループのダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに繋養されている(いた)種牡馬がランキング上位に多く入った。勝利数トップのアドマイヤムーンはファインニードルの父。1着が多く勝率が高い反面、2着数は少ない傾向があるので、券種としては馬単や3連単の1着固定に向いている。同2位のストリートセンス、同3位のハードスパンは日本供用が1年のみだったため産駒の数は少ないが、それなりの結果を残している。単勝回収率順で1位のディープスカイ、2位のストーミングホームもダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスを離れているが、好走率も高く、侮れない存在だ。

 注目はハーツクライで、ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスの繋養ではないのに、着別度数順で4位に食い込んだ。好走率はかなり高く、ウーマンズハートという期待馬も現れている。今後もゴドルフィンが所有するハーツクライ産駒には気をつけたほうがいいかもしれない。

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