ディアドラ4着も能力は欧州上位に劣らず 強かったマジカル秋路線は現時点で未定

JRA-VAN

鞍上のマーフィー「もっと差を詰められた」

 G1を3勝し、G1英オークスとG1英1000ギニーでそれぞれ2着した名牝ロードデントロンの全妹となるマジカルは、これが今シーズン7戦目で重賞ばかり4勝目(通算では19戦8勝、2着6回、G1は3勝目)。上半期は4月13日のG3アレッジドステークス、5月6日のG2ムーアズブリッジステークス、5月26日のG1タタソールズゴールドカップまで同厩舎のフラッグオブオナーが先導役となって3連勝を飾ったが、近3走は道悪のG1プリンスオブウェールズステースがクリスタルオーシャンの2着、G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSとG1ヨークシャーオークスは宿敵エネイブルの前に敵わず2着を続けていた。

大外から豪快に追い込むも4着に終わったディアドラ 【Photo by Photostud】

 移動のチャーター便でトラブルがあったディアドラだが、橋田満調教師は「状態も気配も良い感じでしたが、直線で内が開かずに外へ切り替えた分、遅れてしまいました」とコメント。 鞍上のO.マーフィー騎手も「ペースも速く厳しいレースで、そして直線でスペースがなくなってしまいました。もっと差を詰められたと思います」と、能力で見劣らなかったことを明らかにした。

2着マジックワンドは香港Cを目標に

 オブライエン調教師は、2着に健闘したマジックワンドを12月のG1香港カップへ向け、3着アンソニーヴァンダイクについては凱旋門賞をステップして米国のG1ブリーダーズカップターフに向かわせる可能性もあることに言及した一方で、ハードスケジュールにも関わらず秋を迎えて充実著しいマジカルの進路については未定としている。

(サラブレッドインフォメーションシステム 奥野 庸介)

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