ディアドラ4着も能力は欧州上位に劣らず 強かったマジカル秋路線は現時点で未定

JRA-VAN

ディアドラ現地では11.0倍の5番人気

A.オブライエン厩舎が上位を独占。写真左からマジックワンド(2着)、アンソニーヴァンダイク(3着)、マジカル(1着) 【Photo by Getty Images】

 G1英インターナショナルステークスに勝ったジャパンが凱旋門賞直行に舵を切って、ここを回避、2着だったクリスタルオーシャンも脚部不安の発症によって電撃引退が発表されるなど、ここに出てくれば有力視されたであろう馬の姿はなし。夏の気配を残したレパーズタウン競馬場を舞台とする欧州2000m路線の基幹レースには、欧州で3戦目を迎えたディアドラを含む8頭が参戦した。

 JRAの1番人気は、このレースに4頭の管理馬を送ったA.オブライエン厩舎のエース、マジカル。鞍上にR.ムーア騎手が配されて現地オッズ(2.8倍)を上回る1.5倍の支持を集めた。6.0倍の2番人気はG1英インターナショナルSで3着だったエラーカム。現地では同馬主のマッドムーンと同じ5.0倍の2番人気タイとなった。前走のナッソーステークスで牝馬の一線級を退けて歴史的な勝利を飾ったディアドラはJRAで8.4倍の3番人気、現地では11.0倍の5番人気で出走。英ダービー優勝馬ながら前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで、勝ち馬のエネイブルから6秒以上も離れた10着に大敗したアンソニーヴァンダイクはJRAで15.5倍の6番人気、現地でも13.0倍と人気を落とした。

A.オブライエン厩舎が上位3着までを独占

 2コーナーの終わり付近に置かれたスターティングゲートから勢いよく飛び出した8頭は1番枠を引いたハンティングホーンを先頭に左に折れて一団となって向正面を進んだ。人気のマジカルはいつものように牝馬離れした猛々しさをのぞかせながら同厩舎の先導馬の真後ろに位置し、その直後の内にアンソニーヴァンダイク、外にエラーカムが追走。マジックワンド、マッドムーンを挟んでディアドラと3連勝中のヘッドマンが最後方を追走した。

 先頭から最後尾のヘッドマンまでが約8馬身差の間隔に収まって緩やかな左カーブを通過。欧州の競馬場にしては短い約400mの直線へ入るところで、マジカルが満を持して先頭に立って後続を突き放した。馬場の半ばを通ってマジックワンド、外からヘッドマン、内から二の脚を使ってアンソニーヴァンダイクが差を詰める。O.マーフィー騎手のディアドラは狙った内が開かずに進路を外に切り替えて猛追したが、時既に遅し。2着争いを尻目に堂々と押し切ったマジカルが完勝。ペースをつくったハンティングホーンのアシストもあって下馬評通りの結果を呼び込んだ。2馬身1/4の差があって2着にマジックワンド、さらにアタマ差でアンソニーヴァンダイクが続き、ガリレオを父に持つオブライエン厩舎の所属馬が3着までを独占した。ディアドラは脚を余しての4着。マジカルとの差は3馬身弱だった。良馬場の勝ちタイムは2分6秒49。

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