王者ねじ伏せたジャパン一躍3歳トップに シュヴァルグラン長所生かせず英国際8着
クリスタルオーシャンが日英で1番人気
ゴール直前でクリスタルオーシャン(右)をかわして勝利したジャパン(左) 【Photo by Getty Images】
前走のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスこそエネイブルに優勝を譲ったが、今シーズン4戦3勝の5歳牡馬クリスタルオーシャンが JRAの馬券発売で単勝1.4倍(現地ブックメーカーのラドブロークスのオッズでは2.2倍)の1番人気。この翌日のG1ヨークシャーオークスに回ったエネイブルと同じJ.ゴスデン厩舎、L.デットーリ騎手の3歳牡馬キングオブコメディが単勝6.4倍(同4.5倍)の2番人気で続き、前走のG1パリ大賞優勝から急遽、ここに鉾先を向けてきたA.オブライエン厩舎の3歳牡馬ジャパンが単勝7.6倍(同7.0倍)の3番人気。前走に続いてO.マーフィー騎手をパートナーとしたシュヴァルグランはJRAで単勝11.7倍の4番人気、現地では67.0倍の8番人気でスターティングゲートに並んだ。
古馬より3.5kg軽い斤量と追うものの強みを追い風に
右ムチが2発、3発と入ったクリスタルオーシャンが、残り100mでもうひと伸びして抵抗したが、古馬より3.5kg軽い斤量と追うものの強みを追い風にしたジャパンがゴール前でこれを交わして優勝。クリスタルオーシャンはアタマ差で2着。優勝を争った2頭の後ろでポケットに封じ込められたエラーカムが、外のキングオブコメディを差し返して3着を確保した。4着にキングオブコメディ、5着リーガルリアリティ、6着ロードグリッターズ、7着サーカスマキシマス。シュヴァルグランは直線に入って馬群後方の外から追撃態勢に入ったが、上位6頭のペースが上がるとついてゆけず勝ち馬から約6馬身差の8着でレースを終えた。良馬場の勝ちタイムは2分7秒77。