JリーガーとBリーガーが日本代表を語り合う 橋本拳人(FC東京)×田中大貴(A東京)
FC東京は初優勝を、A東京は3連覇を目指す
「迫力を感じながらプレーできる」とサッカーの醍醐味を語った橋本 【写真:兼子慎一郎/バスケットボールキング】
橋本 やはりスタジアムの雰囲気の素晴らしさではないでしょうか。FC東京は試合によっては4万人ぐらい入ります。その雰囲気はバスケットボールにはないのかなと。そこで一つのプレーに歓声が沸き上がったり、時にはため息も漏れるのですが、ファン・サポーターの皆さんの声の大きさ、迫力を感じながらプレーできるのは、サッカーの醍醐味かなと思います。
田中 バスケは3万や4万人入るアリーナがそもそも日本にはなくて、NBAでもだいたいキャパシティーが2万人程度です。そういった意味ではサッカーの方が雰囲気はすごいかもしれないですね。でもバスケはより選手との距離が近いので、選手が観客席に飛び込んでしまうこともあります。こういうライブ感というか、迫力という面がバスケットの魅力の一つだと思います。
橋本 2メートルの人が飛んできたら怖いですね(笑)。バスケではどんなスタイルで応援をするのですか? チャントとかありますか? サッカーでは一人ひとり応援の歌がありますよ。
田中 その違いはありますね。サッカーの応援はすごいですよね。サポーターの方々が本当に試合を見られているの? と思うくらい一生懸命に跳んだりしていて。それはとてもうらやましいところです。“自分たちのチーム感”をとても感じます。
橋本 でもバスケットボールにはチアリーダーがいるじゃないですか。サッカーにはいませんよ。バスケの試合に行った時、めっちゃ見た覚えがあります(笑)。
(一同爆笑)
田中 試合を見にきてくれた友達も大概そうで、「チアしか見てなかったわ〜」って(笑)。
東京にホームを持つクラブの一員としてのプライド、そして日本代表としてプレーすることの裏話を語ってもらった 【写真:兼子慎一郎/バスケットボールキング】
橋本 リーグ初優勝に向けてファン・サポーターの皆さんの声援は本当に力になります。シーズンはまだまだ続き、難しい試合も出てくると思いますが、変わらぬ応援をよろしくお願いします。
A東京を応援している皆さん、味スタはA東京のホームから近いと思うので、一度サッカーも応援に来てください。そうすればサッカーの楽しさが伝えられるようなプレーをしますので、ご来場をお待ちしています。東京をホームとするクラブ同士、バスケットボールとサッカーで「チーム東京」を盛り上げていきたいと思います。
田中 Bリーグ3連覇を目指すシーズンが10月に始まりますが、その大きな目標に向かってまた頑張ります。A東京のファンの皆さんはシーズンを追うごとに自分たちにより大きなパワーを送ってくれています。来シーズン、自分たちも頑張りますので、皆さんもパワーアップした応援をお願いします。
また、FC東京サポーターの皆さんには立川と調布はそれほど遠くなく、サッカーは2日連続で試合はないので、土曜日、日曜日の空いている日に試合を見に来ていただければと思います。
――橋本選手にはW杯に出場する田中選手にエールもお願いします。
橋本 予選リーグでは米国と対戦すると聞きました。それに勝ったら快挙ですよね?
田中 快挙どころではないですよ(笑)。
橋本 その瞬間を楽しみにしています。頑張ってください!
(取材・文:入江美紀雄/バスケットボールキング)