熱を帯びるイタリアダービー“場外戦” 軍配が上がるのはユーベ? インテル?
超逸材デ・リフト(左)の争奪戦を制したユーベに対し、インテルはビッグネームのルカク(右)、ゴディンらを陣容に加えている 【Getty Images】
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古巣ユーベへのリベンジマッチ
王者ユベントスを筆頭に、インテル、ミラン、ローマとビッグクラブがそろって監督交代に踏み切り、新たな指揮官の下でプロジェクトをスタートさせた。言ってみれば、昨シーズンまでの状況にシャッフルがかかった状態だ。そして開幕が迫った今、各チームの動向からは、過去数年続いた「ユベントスのひとり勝ち」という構図にひびが入りそうな兆候が見えてきている。
そのひとつは、新監督にマウリツィオ・サッリを迎えたユーベの出遅れと混乱であり、もうひとつはコンテを指揮官に迎えて大刷新に踏み切ったインテルの着実な積み上げだ。
ユーベはこの夏、在任5シーズンでリーグ優勝5回、コッパ・イタリア優勝4回、CL決勝進出2回(いずれも準優勝)という際立った結果を残してきたマッシミリアーノ・アッレグリ監督と決別するという思い切った決断に踏み切った。チームに明確なスタイルを与えるよりも、相手や状況に臨機応変に対応して戦うアッレグリの結果至上主義的な考え方に限界を感じ、スペクタクルと結果を両立できる新たな指揮官を招聘(しょうへい)して、クラブ・チームとしての人気とステータスをさらに高めようというのが、その背景だった。
実際、クラブ首脳陣が理想とする後任候補はジョゼップ・グアルディオラであるとも言われ、一部のマスコミが昨シーズン終了直後に「ユベントスとグアルディオラが年俸2400万ユーロ(約28億5000万円)の3年契約で合意、6月4日に発表会見」という“フェイクスクープ”を打ち、かなりの人がそれを本気で信じたという出来事もあった。
最終的に新監督に選ばれたサッリは、2年前までナポリを率いて、緻密な戦術に裏打ちされたスペクタクルなポゼッションサッカーを展開。ほかでもないユーベを土壇場まで追い詰めたこともあるマニアックな戦術家だ。クリスティアーノ・ロナウドやミラレム・ピヤニッチらを擁するユーベの強力な陣容で「あのサッカー」を実現できれば、アンドレア・アニエッリ会長以下クラブとサポーターの悲願である1995−96シーズン以来のCL制覇も――というのが、期待される最も美しい今シーズンのストーリーである。
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