オリックス勢が投打で傑出、その理由は? アナリストが選ぶ月間MVP<2019年7月>

データスタジアム株式会社

パ・リーグ投手部門:山岡泰輔(オリックス)

【データ提供:データスタジアム】

 パ・リーグの投手部門はオリックスの山岡泰輔が、前月トップの同僚・山本由伸を抑えて1位となった。7月は自慢のスライダーで19三振を奪い、両リーグトップタイの37奪三振を記録。リーグ最下位のオリックスではあるが、ここまでの先発防御率3.62はリーグトップの数字。売り出し中の山本より年上とはいえ、まだ23歳の山岡がその先発陣のリーダーと言える存在だ。

オリックスの若きエース・山岡が躍動。同僚の山本を抑え、パ・リーグ投手部門トップに 【写真は共同】

 そして、右肘のクリーニング手術から復帰した則本昂大(楽天)が早速WARランキングで3位につけた。7月9日のオリックス戦(楽天生命パーク)で今季初登板を果たすと、6回無失点の好投でチームの連敗ストップに貢献。今月の4登板でストレートの平均球速149.0キロ、奪三振率10.66とここまでは故障の影響を微塵(みじん)も感じさせない。球界を代表するエースが来月以降もランキング上位の常連になる可能性は十分だ。

セ・リーグ投手部門:ジョンソン(広島)

【データ提供:データスタジアム】

 セ・リーグの投手では、6月もランキング上位につけていたジョンソンと九里亜蓮(ともに広島)がワンツーフィニッシュした。ジョンソンは7月24日の中日戦(マツダスタジアム)で自身3年ぶりの完封勝利を挙げ、5試合の先発で防御率1.74をマーク。九里も月間5登板中4試合でクオリティースタート(QS)を記録し、先発陣を支えた。

広島・ジョンソンは3年ぶりの完封勝利を挙げるなど、安定した投球を見せた 【写真は共同】

 4位につけた高橋遥人(阪神)も注目に値する存在だ。140キロ台中盤のストレートに落差のあるツーシームとカットボールでピッチングを組み立て、7月は奪三振率11.07、全打球に占めるゴロの割合が59%と長打のリスクが低い投球を特徴とする。メッセンジャーに復帰の目処が立っていないだけに、虎党の期待は増すばかりだろう。

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