飛躍を誓う3歳馬が出陣! ラジオNIKKEI賞をデータ攻略
前走距離との比較
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走クラス別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
注目すべきは、過去6年のうち5勝を前走で重賞以外のレースに出走していた馬が挙げていること。そのうち3勝は前走オープン特別(リステッド競走を含む)で、具体的にはプリンシパルSや白百合Sから臨む馬がいれば注目してみたい。また、出走例は多くないが、前走で古馬混合の2勝クラス(1000万下)から好走した2頭は、8、9番人気が各1頭と激走に注意。前走1勝クラス(500万下)は、前走が1番人気1着なら【1.2.1.10】、それ以外の馬は【0.1.1.19】とやや差がついており、基本的には前者を狙いたい。
芝1800mの複勝率別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
芝1800mの出走歴が1走のみの場合も同様で、その1走で好走していればチャンスありだが、好走できなかった馬が3着以内に入った例はない。そして、芝1800mに未出走だった場合、1着馬は出ていないが、2、3着には各1頭が入っている。
結論
まずは芝1800mを2走以上している馬から。この場合、複勝率100%だと好走率が高く、登録馬21頭のなかで該当するのはマイネルサーパスとランスオブプラーナの2頭だ。このうちマイネルサーパスはハンデ54キロ、中4週、距離短縮と好走率の高いデータが揃っている。惜しむらくは1着馬が出ていない前走G1のローテだが、3着以内の有力候補には挙げられる。
複勝率50%以上100%未満に該当する登録馬は10頭と多く、このなかで条件が揃うのはハンデ54キロ、中8週、距離短縮のアドマイヤスコール。また、好走率の高い前走オープン特別出走のレッドアネモス、ヒルノダカールにも注目したい。
芝1800mに1回だけ出走していた馬は、その1走で3着以内に入っていることが絶対条件だった。該当する登録馬ではブレイキングドーンがハンデ55キロ、中7週、距離短縮とよさそうだ。
最後に芝1800m未出走の登録馬も4頭おり、このなかではブレイブメジャーか。1着馬が出ていない距離延長に該当するのは割引だが、ハンデ54キロ、中8週、前走1勝クラス(500万下)で1番人気1着なら、3着以内の資格はあるだろう。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。