八村塁「自分にはまだ伸びしろがある」 NBAドラフト後記者会見
八村は現地テレビ局の取材を受けた後、笑顔で記者会見場に現れ、日本語と英語の質問に丁寧に答えてくれた。喜びの声をお伝えする。
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チームに貢献して、プレーオフに出場したい
僕はオフェンスだけでなく、ディフェンスでも悪くありません。さらに、試合にインパクトを与えることができます。リバウンドをキャッチして、そこからボールをプッシュすることもでき、パスやシュートもできます。ですから、大きな働きができると思っています。
――今の気持ちは?
何とも言えない気持ちです。初めてバスケをした時、コーチに「お前はNBAに行くんだ」と言われました。その言葉を信じてやってきて、いま実現しました。
――どのようなプレーが評価されたと思うか?
見ている人は見ていると思いますが、自分にはまだ伸びしろがあり、今からでも成長できる部分があります。練習もハードにしますし、そういうところを見て選んでくれたのではないかと思います。
――NBA入りできた要因は?
小さいころから海外でプレーする経験があったのですが、U−16アジア選手権やU−17世界選手権に出場しました。そのように海外でプレーできた経験は大きかったと思います。なので日本の選手もどんどん(海外へ)挑戦してほしいです。また、大会だけでなくNBAキャンプにもどんどん呼ばれるようになれば、バスケももっと盛り上がると思います。
――目標にしたい選手は?
カーメロ(・アンソニー、元ニューヨーク・ニックスほか)です。彼とは同じポジションということもあり、好きなプレーヤーです。サイズもあるのにシュートがうまいので、よくプレーを見ていました。
――NBAで達成したい目標は?
まず、プレーオフでプレーしたいと思います。もちろんチームの一員としてそれに貢献できるような選手になりたいです。そして、いつかはチャンピオンシップを獲得したいと思います。
――9位は想像していたか?
はい。想定内です。どのチームに選ばれても、僕はインパクトを与えるつもりでやるだけと思っていました。
――あらためて名前が呼ばれた時の気持ちは?
本当に夢みたいでした。不思議な感覚でした。家族が周りにいましたが、不思議な感覚になりました。お父さん、お母さんをはじめ家族はサポートしてくれたので、本当に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
――入団するワシントン・ウィザーズの印象は?
いろいろなポジションから得点が取れるチームだと思います。試合も何回も見ていて、その中で僕もアジャストできると思います。
――ウィザーズにはジョン・ウォールとブラッドリー・ビールという2人のオールスターガードがいますが、2人にはどんな印象がありますか?
実はビールとは去年、ナイキキャンプにともに参加して、チームも一緒だったので少しは知っています。ジョン・ウォールもオールスターに出るような選手なので、そういうチームの中でやれるのは楽しみです。
――マッチアップしたい選手は?
ヤニス(・アデトクンボ)とプレーしてみたいです。彼は体が大きくても、スピーディーに動けます。体もテレビで見るより大きいと言われているので、マッチアップしたいなと思います。
――ルーキーシーズンの目標は?
チームにどれだけ貢献できるかを目標にします。具体的な数字は考えていませんが、とにかくチームに貢献したいと思います。
――スーツに付いている日の丸ピンバッチにはどのような思いを込めているか?
僕は日本人としてこのような大きな舞台に立てました。NBAのドラフトは世界でも見られているので、僕の国をしっかり見せなければと思いました。また、僕は日本人とベナン人のハーフとして、日本でずっと育ってきて、それが一番のアイデンティティです。それをしっかりスーツに込められればと思いました。選んだ後にスーツの色が(出身校の)明成(高校バスケットボール部のチームカラー)だったなと思いました。
――今夏、中国でワールドカップが行われるが、日本代表でプレーするつもりか?
もちろんです! 本戦出場のために予選にも出ましたし、それを達成するためにチームに貢献しました。だから出場します。
(取材協力:バスケットボールキング編集部)
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