平成の名助っ人ランキング・総集編 時代を超えて愛された「伝説の選手」も

ベースボール・タイムズ

複数球団でランクインした「優良助っ人」たち

アレックス・ラミレスは3球団でランクインし、現在はDeNAの監督を務めている 【写真は共同】

 最多得票率を記録して近鉄の1位に選出されたローズは、巨人でも7位、オリックスでも2位の票を集めた。ローズ以外では、NPB通算2000安打を達成したアレックス・ラミレスも、7年間(01〜07年)在籍したヤクルトで2位、4年間(08〜11年)在籍した巨人でも2位に入った。その打棒だけでなく、ホームラン後のパフォーマンスでも人気となり、2年間(12〜13年)プレーして現在は監督を務めるDeNAでもランクインを果たしている。
 その他で特筆すべきは、アレックス・カブレラだろう。豪快な打撃フォームから来日1年目にいきなり49本塁打を放つと、2年目に王貞治、ローズに並ぶ55本塁打をマーク。その西武で得票1位に輝くとともに、08年からプレーしたオリックスでも5位となっている。また、イ・スンヨプもロッテで4位、巨人では6位。中日1位のタイロン・ウッズは、DeNA(当時は横浜ベイスターズ)でも6位にランクイン。複数球団のファンから評価された彼らこそ、紛れもない「優良助っ人」と言えるだろう。

懐かしの選手たちの名前も

「伝説の助っ人」ランディ・バースは、対象外にもかかわらず88票を獲得した 【写真は共同】

 改めて振り返ると、ウォーレン・クロマティが巨人1位、ブーマー・ウェルズがオリックス1位、ラルフ・ブライアントが近鉄2位にランクインするなど、平成30年の長さと歴史、懐かしさを感じることができる。彼らは昭和から平成と時代が移り変わっていった日本の中で鮮烈な活躍を見せ、ファンの脳裏に強い印象を残した。

 そしてただ1人、平成になる前に退団しながらも、「平成の名助っ人」に参考記録ながらランクイン“してしまった”のが、阪神の伝説の助っ人、ランディ・バースである。1985年、86年と2年連続で三冠王に輝き、その活躍ぶりをいまさら細かく説明するつもりはないが、彼が日本でプレーしていたのは平成になる前年の88年まで。当然のことながら阪神の候補者欄にバースの名前はなかったが、それでも自由記述で88票を集めたこの男こそ、時代を超越した助っ人だったと言えるのかもしれない。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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