アーモンドアイ、注目の世界デビュー戦 ドバイWCデー日本馬出走4レース展望
【ドバイワールドカップ】
今年のWCは米国勢が小粒、ならば昨年の覇者サンダースノーが今年も主役を務める 【Photo by Getty Images】
サンダースノーは前哨戦のアルマクトゥームチャレンジ(AMC)R3が4か月ぶりの今季初戦。結果は10馬身近く離されて2着と見映えのする内容ではなかったが、1月から実戦を重ねつつ、AMCR3で5馬身余りの2着に敗れた昨年との比較では臨戦過程に余裕がある。同じG1でも1着36万ドルの前哨戦と、720万ドルの本番では賞金規模に20倍もの開きがあるだけに、本気を出すのは今回だ。外目の12番枠を引いたが、昨年は大外10番枠からの積極果敢な逃げで勝利をつかんでおり、巻き返し必至だろう。
人気を分け合っているノースアメリカ、すんなり先手なら強力だ 【Photo by Getty Images】
差しタイプがそろう米国勢で安定感一番はシーキングザソウル 【Photo by Getty Images】
オーディブルはケンタッキーダービーで三冠馬ジャスティファイから3馬身圏内の3着も、その後に故障して半年の休養。前々走は格下に不覚を取り、前走のペガサスWCでも完敗と精彩を欠いている。昨年4着のパヴェルは今年も同じ臨戦で期待もある。ただし、この1年間で2連対しかしておらず、パシフィッククラシックでの2着はアクセラレイトに12馬身余りの大敗と価値を見出しにくい。
こうした相手関係の中、ある程度の位置で流れに乗れそうなケイティブレイブには、いつものように粘りの利いた走りで上位を目指してほしいところ。追えるJ.モレイラ騎手を鞍上に迎える今回は最後のひと伸びも違ってくるはずで、見せ場以上を期待したい。