アーモンドアイ、注目の世界デビュー戦 ドバイWCデー日本馬出走4レース展望

JRA-VAN

【ドバイゴールデンシャヒーン】

 昨年、連覇を達成したマインドユアビスケッツこそ引退したものの、2着エックスワイジェット、そして5着のマテラスカイが再び参戦。残念ながら昨年3着のロイエイチは直前になって回避したが、王国アメリカから新たに2頭のG1ホースが加わり、今年のドバイゴールデンシャヒーンも熱戦に期待が高まる。

日本のスピード王マテラスカイ、武豊を背に昨年5着以上を狙う 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 粒ぞろいの相手関係に対して、マテラスカイの前進なるかは大いに興味深い。昨年はオープン入り直後という状況での挑戦だったが、一流馬たちが生み出す激流に食らいついて大きな見せ場を作った。帰国後にはJRAレコードで重賞初制覇を飾り、そのスピードが“日本一”の域にあることを証明した。前走の根岸Sでは大敗したが、東京競馬場のダートコースでは3戦して全て10着以下と結果を出せていない。その点で、5着とはいえ快走を披露したメイダン競馬場に舞台が変わるのは好都合だろう。体調さえ整っていれば、巻き返し必至と見る。

ゴールデンシャヒーンで過去2着が2度あるエックスワイジェット(右から2頭目・水色帽)、その実力はここでも当然上位 【Photo by Getty Images】

 エックスワイジェットには過去2度の2着時ほど勢いがないが、復帰2戦目の前走を圧勝。条件戦ながら相手に重賞勝ち馬も含まれていた点は評価に値する。

インペリアルヒント(右)は米国スプリント界の実力上位馬、ここもV最右翼か 【Photo by Getty Images】

米国の新鋭プロミシズフルフィルド、勢いならナンバーワンか 【Photo by Getty Images】

 アメリカから新たに加わったG1ホースはインペリアルヒントとプロミシズフルフィルド。前者はすでにダートスプリント路線の常連にして一線級の地位を築いており、優勝争いを演じても何ら不思議のない実力馬だ。プロミシズフルフィルドはスプリント路線の新鋭というべき存在で、3歳の昨年はケンタッキーダービー後に路線転換。アレンジャーケンスSでのG1初制覇を含み、7月から重賞3連勝で台頭した。BCスプリントでは3着に来たインペリアルヒントから3/4馬身後れを取る4着も、伸び盛りの4歳馬で逆転の目はある。

 前哨戦勝ちから臨むドラフテッドが、マテラスカイにとって当面のライバルとなるか。脚質は追い込み一本で対照的だが、昨年12月からメイダン競馬場のダート1200mで4連戦し、重賞2勝を含む連対パーフェクトと堅実無比。激流に巻き込まれるリスクがなく、一線級のスピードに対応できれば波乱の使者となることも。

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