高校野球監督の名言
「リーダーは腕組んで胸張らなくていい」
日大三・小倉全由

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選手との年齢差は広がるものの、誰もからも父親のように慕われる小倉監督(写真は2011年のもの)
選手との年齢差は広がるものの、誰もからも父親のように慕われる小倉監督(写真は2011年のもの)【写真は共同】

 28歳の青年監督として関東一を率い、甲子園に初出場した1985年の夏から34年。今も変わらず若さを保ち続けているのが日大三の小倉全由監督だ。練習では選手と一緒にランニングをし、トスバッティングもする。寮では一緒に風呂に入り、選手一人ひとりに声をかける。怒った後は自室に呼んでスイーツを食べながらフォローをする。年々選手との年齢差は広がるが、選手との距離は変わらない。教え子の誰もが「監督さんのために」と声を揃える。


 夏の甲子園優勝2回、春のセンバツ準優勝2回を含む甲子園通算勝利は歴代9位の37勝。表裏なく、カッコつけない小倉監督流のやる気にさせる方法とは?

いいものを取り入れる素直さを持ってなきゃダメ

 50代後半になっても、選手との距離を感じたことがない。「現代っ子」「ゆとり世代」そんな言葉が生まれてきても、「何十年も前から子どもは変わってないですよ」と言えるのが小倉監督だ。選手との年齢は離れていく一方。それなのに、なぜ“近い関係”でいられるのか。その秘密が、選手たちと一緒に体を動かすことだ。毎日の練習ではもちろん、冬の強化合宿では朝5時半から選手と一緒に走る。


「たいした考えがあるわけじゃないんです。一緒になって体を動かしているほうが楽なんですよ。運動不足解消になるし、汗をかいたほうが自分自身のためになりますから」


 そう言って謙遜するが、続けているのはメリットを感じているからにほかならない。

田尻賢誉

スポーツジャーナリスト。1975年12月31日、神戸市生まれ。学習院大卒業後、ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球の徹底した現場取材に定評がある。『智弁和歌山・高嶋仁のセオリー』、『高校野球監督の名言』シリーズ(ベースボール・マガジン社刊)ほか著書多数。講演活動も行っている。「甲子園に近づくメルマガ」を好評配信中。

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