ランナー必見!マラソンでの足つりに効果的な対策

スポーツナビDo

【写真:アフロ】

ランナーの皆さんの中には、フルマラソン後半でどうしても足がつってしまい思うように走れないという人もたくさんいるのではないだろうか。
僕自身も同じ悩みをかかえている。
ちなみにこれまで僕の月間走行距離、フルマラソンの自己ベストは下記のとおり。

月間走行距離:300km
フルマラソン自己ベスト:2時間44分10秒(2018年11月)

この自己ベストを出した時も37km地点で足をつってしまい、残り5kmは足をかばいながら走ることになってしまった。

そんな僕が2019年の東京マラソンでは、足つりを起こすことなく、2時間39分14秒で走り自己ベストを5分近く更新することができた。
その時に取り入れた方法を紹介したいと思う。

東京マラソンチャレンジの記事はこちら

これまでの対策

僕はこれまでフルマラソンを10回走ったがそのうち8回は足をつっている。
いずれも両ふくらはぎだ。
もちろん何も対策をしてこなかったわけではない。
これまでやってきた主なことは下記のとおり。

・フルマラソン1週間前は練習量をかなり落とし、大会前日は走らない。
・つり対策にきくというスプレーをレース前にふくらはぎにふりかける。
・レース中、給水ポイントではスポーツドリンクを少量でも良いので飲むようにする。
・マグネシウムの含有量が多いジェルをレース中に補給する。

これらのことが、全く効果がなかったというわけではない。
実際に足がつるタイミングを遅らせたりもできた。
ただし、完全には防げなかったというのもまた事実であった。
僕はこの足つりと付き合いながらフルマラソンを走るしかないのか……
半分あきらめかけていたけれど、記録を狙うためには足つりを気にせずに自分の持てる力を出し切る必要がある。さらに練習を積めば積むほど、より完璧なレースをしたくなる。

そこで今回はこれまで取り入れてこなかった新たな2つの対策を取り入れた。

ツムラ漢方68 芍薬甘草湯エキス顆粒

知り合いのランナーから足つり対策に漢方が良いということを聞いたので取り入れてみた。
大会当日飲むだけだと、あまり効果を発揮しないかもしれないと考え、レースの週の木曜日から飲み始めた。
朝夜2回。食事前に飲む。ただそれだけ。
それだけのことだけれども、なんだかふくらはぎの張りが軽減されているように感じた。
もうこれは個人的な感覚でプラシーボ効果によるところも大きいとは思うが。。。
それでも、これで足がつらなくなる可能性が高くなるというのは僕にとってはとてつもなく大きな安心感だった。

CW-Xふくらはぎ用プレミアム ワコール パーツ

漢方が間接的な対策であるとするなら、こちらは直接的な対策。
ふくらはぎを強い着圧でサポートし血流を良くするというもの。
以前これ系のものを使用したところ、レース開始後すぐにずり下がってきて効果も何もあったもんじゃないという状態になってしまい避けてきたのだが、それはサイズ感の問題だろうということで、改めてチャレンジ。
いきなり本番で使用すると前回の二の舞になりそうだったので、練習でハーフの距離を走る時に使用した。
着圧が強いため、装着にはそれなりに時間がかかってしまったが、これも慣れてしまえばすんなりといくであろうというレベル。
締め付けはかなり強く、それでいて苦しいという感じではなかった。
走ってみてずり落ちてくることもなく、しっかりとふくらはぎを包み込んでくれている。
直接的な安心感というのは足攣りを恐れる僕には何事にも変えがたい強力な武器になる。

果たしてその効果は…

これら2つを取り入れ、東京マラソンに臨んだ。
十分な対策をしているとはいえ、これまでほぼ足をつっているということがトラウマになっていたので、やはり完全に足つりのことを意識せず走ることは難しかった。
それでも、20kmを超え、30kmを超えても、いつもの「あー、そろそろ筋肉がボコボコ動き出している」という感覚を全く味わうことがなかった。
これはもしかしたらいけるのでは……
それが確信に変わったのが37kmを超えたときだ。
前回はここで足をつってしまっていた。今回は全くそれを感じない。
この時、今回取り入れたこの2つの対策が効果を発揮しているのだと確信した。
マラソンはメンタルスポーツであるが、それ故プラスに捉えられると本当に強い。
「足つりが無くて走りきれる」そう実感できたので、苦しいところでも歯を食いしばって粘ることができた。
その結果、今回の自己ベスト達成につながったのだ。

一気に2つ対策を取り入れたので、どちらがより効果的だったのか、正確なところはわからないが、足つりに悩まされているランナーの皆さんにはどちらか一方を取り入れるのではなく、2つ同時に取り入れてみることをお勧めしたい。

(文:平野賢/スポーツナビDo)
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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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